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【資料3-1】新型コロナワクチン(コミナティ筋注5~ 11 歳用)の承認について(医薬・生活衛生局の説明資料) (22 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_24538.html
出典情報 医薬品等行政評価・監視委員会(第7回 3/18)《厚生労働省》
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7.R.3

安全性について

7.R.3.1 安全性プロファイルについて
申請者は、C4591007 試験における安全性について、以下のように説明している。
① 反応原性事象
第Ⅱ/Ⅲ相パート(先行グループ)で治験薬接種後 7 日間(1 回目又は 2 回目接種後のいずれか)に認
められた反応原性事象は表 11 のとおりであり、本薬群の多くの被験者で局所反応及び全身反応が認め
られた。各事象の発現割合は、嘔吐、下痢及び関節痛については本薬群とプラセボ群で同程度であった
が、それ以外では本薬群でプラセボ群よりも高かった。発現割合が 1%以上の Grade 3 以上の事象は認め
られず、Grade 4 の事象の発現はなかった。発熱は Grade 分類されておらず、本薬群の体温別の発現割合
は 38.0~38.4℃は 4.4%(66 例)(1 回目接種 1.5%(23 例)、2 回目接種 3.4%(51 例)、以下同順)、
38.5~38.9℃は 3.2%(48 例)(0.8%(12 例)、2.5%(38 例))、39.0~40.0℃は 0.7%(11 例)(0.2%
(3 例)、0.5%(8 例))、40.0℃超は 0.1%(1 例)(0 例、0.1%(1 例))であった。なお、40.0℃超の
1 例は 2 回目接種後 2 日目に発現し、翌日に回復した。
表 11

治験薬各回接種後 7 日間における反応原性事象(1 回目又は 2 回目のいずれか)(Ⅱ/Ⅲ相パート 安全性解析対象集団)
事象名
全体
Grade 3 以上
本薬群(N=1,517)
プラセボ群(N=750)
本薬群(N=1,517)
プラセボ群(N=750)
n/N(%)
n/N(%)
n/N(%)
n/N(%)
局所反応
全体
1,308/1,517(86.2)
349/750(46.5)
0/749
注射部位疼痛 1,279/1,517(84.3)
322/749(43.0)
9/1,517(0.6)
0/749
発赤
401/1,517(26.4)
72/750( 9.6)
3/1,517(0.2)
0/749
腫脹
309/1,517(20.4)
35/750( 4.7)
1/1,517(0.1)
全身反応
全体
1,011/1,517(66.6)
418/750(55.7)
発熱 a)
126/1,517( 8.3)
19/750( 2.5)
疲労
785/1517(51.7)
299/749(39.9)
13/1,517(0.9)
2/749(0.3)
頭痛
579/1,517(38.2)
242/749(32.3)
5/1,517(0.3)
4/749(0.5)
悪寒
188/1,517(12.4)
58/749( 7.7)
2/1,517(0.1)
1/749(0.1)
0/1,517
0/749
嘔吐
60/1,517( 4.0)
17/749( 2.3)
0/1,517
0/749
下痢
146/1,517( 9.6)
61/749( 8.1)
0/749
筋肉痛
266/1,517(17.5)
85/749(11.3)
2/1,517(0.1)
0/1,517
0/749
関節痛
115/1,517( 7.6)
58/749( 7.7)
N=解析対象例数(被験者日誌で事象の発現有無に関する記入があった例数)、n=発現例数
a)38.0℃以上、Grade 分類されていない

局所反応の発現時期(中央値)はいずれの接種回においても本薬接種後 1~2 日であり、持続期間(中
央値)は 1~2 日間であった。全身反応の発現時期(中央値)はいずれの接種回においても本薬接種後 2
~4 日であり、持続期間(中央値)は 1 日間であったが、症状が 1 カ月以上持続した事象もあった。
接種回別の反応原性事象の発現割合は表 6(7.1.2.1 参照)のとおりであり、プラセボ群ではほとんど
の事象で 1 回目接種後と 2 回目接種後とで同様であったのに対して、本薬群では発赤、腫脹、発熱、疲
労、頭痛、悪寒、筋肉痛及び関節痛の発現割合が 1 回目接種後より 2 回目接種後で高かった。
なお、治験薬接種に伴う症状の治療に対して解熱鎮痛剤を 1 回以上使用した被験者の割合は、1 回目
接種では本薬群 14.4%(217/1,511 例)、プラセボ群 8.3%(62/749 例)、2 回目接種では本薬群 19.7%
(296/1,501 例)、プラセボ群 8.1%(60/741 例)であった。なお、C4591007 試験では解熱鎮痛剤の予防
投与は許容されていない。
部分集団別の反応原性事象の発現割合は表 12 のとおりであり、被験者背景による明らかな差異は認
められなかった。

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コミナティ筋注 5~11 歳用_ファイザー株式会社_特例承認に係る報告書

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