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参考資料4 有効性評価に基づく子宮頸がん検診ガイドライン更新版2020年3月31日 (20 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_25869.html
出典情報 がん検診のあり方に関する検討会(第35回 5/25)《厚生労働省》
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細胞診単独法、HPV 検査単独法、細胞診・HPV 検査併用法の 3 つを比較した論文が 4 件あ
り、費用対効果が優れていたのは、HPV 検査単独法 2 件と併用法 2 件であった。この 4 件の論
文において、細胞診単独法と HPV 検査単独法を比較した分析では、費用対効果が優れていたの
は細胞診単独法 1 件、HPV 検査単独法 3 件であった。細胞診単独法と併用法を比較した 5 件の
論文では合わせて 8 つのシナリオで比較していたが、費用対効果が優れていたのは細胞診単独
法1件、併用法 7 件であった。細胞診単独法が優れていた論文は、細胞診陽性者への HPV トリア
ージを用いた方法であり、現行のわが国の状況に近いセッティングであった。
費用効果的には、細胞診単独法、HPV 検査単独法、細胞診・HPV 検査併用法の 3 者を比較
すると、おおむね、1.細胞診・HPV 検査併用法、2.HPV 検査単独法、3.細胞診単独法の順に費
用対効果が優れていた。ただし、設定条件によっては併用法よりも HPV 検査単独法の費用対効
果が優れる場合や、細胞診単独法に HPV トリアージをセットで行っている場合は、併用法との効
果の差が小さく、細胞診単独法のほうが優れている場合もあり、いずれの方法が費用効果的かを
断定することはできなかった。