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参考資料4 有効性評価に基づく子宮頸がん検診ガイドライン更新版2020年3月31日 (22 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_25869.html
出典情報 がん検診のあり方に関する検討会(第35回 5/25)《厚生労働省》
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以上の結果から、細胞診・HPV 検査併用法が、細胞診単独法を上回るという証拠は得られなか
ったが、HPV 検査を含む方法全体での分析結果を踏まえると、細胞診単独法に相当あるいはそ
れ以上の可能性を示唆するとみて、証拠のレベルを MODERATE と判定した(表 5)。

(不利益)
1. HPV 検査単独法
HPV 検査単独法の統合特異度は、細胞診単独法の 0.947(95%CrI:0.915―0.967)に比べて
0.904(95%CrI:0.879―0.924)と低く、偽陽性は検診 1,000 人あたり細胞診単独法に比べて 42 人
増加する。検診受診者 1,000 人あたりの要精検者数は 112 人であった。
HPV 検査単独法と細胞診単独法を比較したフィンランドでの無作為化比較試験の成績を用い
た過剰診断割合の分析によると、CIN3+の過剰診断割合は細胞診単独法が 52.1%であるのに比
べて、HPV 検査単独法が 69.4%と増加することが示されていた。

2. 細胞診・HPV 検査併用法
細 胞 診 ・ HPV 検 査 併 用 法 の 総 合 特 異 度 は 、 細 胞 診 単 独 法 に 比 べ て 0.844(95%CrI :
0.684―0.932)と低く、偽陽性は検診 1,000 人あたり細胞診に比べて 101 人増加する。検診受診
者 1,000 人あたりの要精検者数は 173 人であった。
細胞診・HPV 検査併用法と細胞診単独法を比較して過剰診断割合を求めた研究はなかった。