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参考資料3 (33 ページ)

公開元URL https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/report/zaiseia20220525/zaiseia20220525.html
出典情報 財政制度等審議会 歴史の転換点における財政運営(5/25)《財務省》
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資料Ⅱ-3-30

日本の論文生産の質の向上

○ G20各国で比較すると、日本は論文数に占める注目度の高い(被引用回数が多い)論文の割合が低い。
○ 研究開発に対する政府支出は、論文生産数と相関し、科学的なインパクト(被引用数)とは相関しない、との実証
研究もある。論文数自体というよりも、論文数に占める科学的なインパクトを与える論文の割合を高めていくことが課題。
G20各国のQ値

17%

イギリス
オーストラリア

16%

サウジアラビア

14%

イタリア
カナダ
アメリカ
ドイツ

13%

フランス

15%

※論文生産の質を示す
代表的指標

南アフリカ

11%
10%
9%

韓国
インドネシア

8%

アルゼンチン

日本 8.2%
インド

7%

5%

論文数:世界5位

メキシコ
ブラジル うちTop10%論文数
:世界11位
トルコ

6%
※整数カウント法

(引用された回数が上位10%の論文数)

論文数

(生産された全ての論文数)

(参考)Nature Vol.550 “Open countries have strong science”(抄訳 )

中国

12%

Q値 =

Top10%論文数

ロシア

(出所)文部科学省 科学技術・学術政策研究所のデータを元に財務省作成

 研究開発に対する政府支出は、論文の生産数とは相関するものの、少なくとも数少
ない実践的な基準である論文引用数により評価された、科学的なインパクトとは相関
しないことを発見した。
 研究のインパクトと相関するのは、国を越えた論文共著及び研究人材の流動性によ
り近似された、その国の開放性(openness)。
 特に、日本においては、論文産出と引用のインパクトが2000年以降横ばいに留まって
いる。日本は、主要国の中で最も国際化していない国の一つであり、このことがパ
フォーマンスの妨げになっている可能性がある。高度人材の流動性の無さや、言語の
壁が、関与の邪魔をしているのかもしれない。
(出所)Wagner, C, S., Jonkers Koen, “Open countries have strong science ”, Comment, October 5, 2017 Nature
Vol.550