よむ、つかう、まなぶ。
参考資料3 (60 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/report/zaiseia20220525/zaiseia20220525.html |
出典情報 | 財政制度等審議会 歴史の転換点における財政運営(5/25)《財務省》 |
ページ画像
ダウンロードした画像を利用する際は「出典情報」を明記してください。
低解像度画像をダウンロード
プレーンテキスト
資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。
整備新幹線(1)事業実施区間について
資料Ⅱ-4-20
○ 事業実施中の北海道新幹線(新函館北斗・札幌間)については、今年度に鉄道建設・運輸施設整備支援機構
による事業再評価を予定しているが、物価上昇等により工事費が増嵩※した金沢・敦賀間よりも工期が長く、物価上昇
の影響が懸念される。
※ 着工時の想定より物価上昇の影響により累計で1,437億円増加
○ 「工期ありきの無理な工程・事業費管理に陥りやすい」との指摘があった金沢・敦賀間の経験も踏まえ、工期や事業
費の見通しについて、速やかに現状を踏まえた分析を行うとともに、必要に応じ今後の工期の柔軟化の検討も行うべき。
北海道新幹線 新函館北斗・札幌間の概要
令和2年度の建設費再増嵩(2,658億円)の要因
○ 総工事費 約16,700億円(B/C 1.1)
○ 完成予定時期 令和12年度末
○ 工事延長:211.9 ㎞、うちトンネル:168.9 ㎞(工事延長の8割)
令和4年3月時点の掘削率:約5割
要因
金額
物価上昇に伴うもの
901億円
不調不落に伴うもの
718億円
工期短縮に伴うもの
686億円
地質不良対策に伴うもの
203億円
150億円
2,658億円
整備新幹線の建設中線区工事費の変遷及びキロ単価
(単位:億円)
認可時
差引
北海道新幹線
新青森・新函館北斗
九州新幹線
武雄温泉・長崎
北陸新幹線
金沢・敦賀
事後評価
(再評価)
4,670
5,500
+830
5,000
6,200
+1,200
その他
(生コン不足、法令改正、設計見直し)
11,600
16,779
+5,179
合計
区間延長
(㎞)
総事業費
(億円)
1キロあたり単価
(億円)
211.9
16,700
78.8
67.0
6,200
92.5
114.6
16,800
146.6
北海道新幹線
新函館北斗・札幌
九州新幹線
武雄温泉・長崎
北陸新幹線
金沢・敦賀
(参考)北海道新幹線新函館北斗・札幌間の増嵩の可能性の機械的試算
①直近で生じた工事費増嵩が生じた北陸新幹線金沢・敦賀間と同程度の工事費増加率とな
ると仮定した場合、0.7兆円程度。
②直近の工事単価の目安となる、今秋に開業予定の九州新幹線武雄温泉・長崎間並みの
キロあたり単価となった場合、0.3兆円程度。
(出所)北陸新幹線の工程・事業費管理に関する検証委員会報告書を基に作成
北陸新幹線の工程・事業費管理に関する検証委員会報告書(概要抜粋)
構造的課題【工期・事業費の設定・見直しのあり方】
○ 過去の実績例を元に概算で工期・事業費を設定するが、用地取得、地質不
良等の不確定要素が存在
○ 一方、着工段階で長期的な財源スキームが決定されていること、地元からの
工期遵守の期待が高いこと等により、工期・事業費の柔軟な見直しが困難
→ 工期ありきの無理な工程・事業費管理に陥りやすい
対応の方向性
○ 工期・事業費の必要な見直し(前提条件不成立、想定外の事象の発生等)
資料Ⅱ-4-20
○ 事業実施中の北海道新幹線(新函館北斗・札幌間)については、今年度に鉄道建設・運輸施設整備支援機構
による事業再評価を予定しているが、物価上昇等により工事費が増嵩※した金沢・敦賀間よりも工期が長く、物価上昇
の影響が懸念される。
※ 着工時の想定より物価上昇の影響により累計で1,437億円増加
○ 「工期ありきの無理な工程・事業費管理に陥りやすい」との指摘があった金沢・敦賀間の経験も踏まえ、工期や事業
費の見通しについて、速やかに現状を踏まえた分析を行うとともに、必要に応じ今後の工期の柔軟化の検討も行うべき。
北海道新幹線 新函館北斗・札幌間の概要
令和2年度の建設費再増嵩(2,658億円)の要因
○ 総工事費 約16,700億円(B/C 1.1)
○ 完成予定時期 令和12年度末
○ 工事延長:211.9 ㎞、うちトンネル:168.9 ㎞(工事延長の8割)
令和4年3月時点の掘削率:約5割
要因
金額
物価上昇に伴うもの
901億円
不調不落に伴うもの
718億円
工期短縮に伴うもの
686億円
地質不良対策に伴うもの
203億円
150億円
2,658億円
整備新幹線の建設中線区工事費の変遷及びキロ単価
(単位:億円)
認可時
差引
北海道新幹線
新青森・新函館北斗
九州新幹線
武雄温泉・長崎
北陸新幹線
金沢・敦賀
事後評価
(再評価)
4,670
5,500
+830
5,000
6,200
+1,200
その他
(生コン不足、法令改正、設計見直し)
11,600
16,779
+5,179
合計
区間延長
(㎞)
総事業費
(億円)
1キロあたり単価
(億円)
211.9
16,700
78.8
67.0
6,200
92.5
114.6
16,800
146.6
北海道新幹線
新函館北斗・札幌
九州新幹線
武雄温泉・長崎
北陸新幹線
金沢・敦賀
(参考)北海道新幹線新函館北斗・札幌間の増嵩の可能性の機械的試算
①直近で生じた工事費増嵩が生じた北陸新幹線金沢・敦賀間と同程度の工事費増加率とな
ると仮定した場合、0.7兆円程度。
②直近の工事単価の目安となる、今秋に開業予定の九州新幹線武雄温泉・長崎間並みの
キロあたり単価となった場合、0.3兆円程度。
(出所)北陸新幹線の工程・事業費管理に関する検証委員会報告書を基に作成
北陸新幹線の工程・事業費管理に関する検証委員会報告書(概要抜粋)
構造的課題【工期・事業費の設定・見直しのあり方】
○ 過去の実績例を元に概算で工期・事業費を設定するが、用地取得、地質不
良等の不確定要素が存在
○ 一方、着工段階で長期的な財源スキームが決定されていること、地元からの
工期遵守の期待が高いこと等により、工期・事業費の柔軟な見直しが困難
→ 工期ありきの無理な工程・事業費管理に陥りやすい
対応の方向性
○ 工期・事業費の必要な見直し(前提条件不成立、想定外の事象の発生等)