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参考資料3 (55 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/report/zaiseia20220525/zaiseia20220525.html |
出典情報 | 財政制度等審議会 歴史の転換点における財政運営(5/25)《財務省》 |
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資料Ⅱ-4-15
発注方式の工夫による公共事業の効率化
○ 公共事業の設計に施工者のノウハウを活かすことにより、品質向上や施工の効率化等を図る発注方式が、諸
外国に遅れて、平成26年度にわが国に導入されたものの、実績は僅か。
○ 施工業者の技術革新等の成果を最大限生かした効率的な設計・施工が実施されるよう、当該発注方式の
工夫を含め、限られた財源でより多くの事業量が確保できる方策を国土交通省において検討すべき。
諸外国におけるECI方式について
ECI方式とは、施工者の技術力を活かすため、設計段階から施工者が関与する方式。
技術提案に基づき選定された優先交渉権者と技術協力業務の契約を締結し、別の契約に基づき実施して
いる設計に技術提案内容を反映させながら価格等の交渉を行い、交渉が成立した場合に施工の契約を締結。
※ECI:Early Contractor Involvement
〔ECI方式〕
〔従来の設計施工分離方式〕
設 計
設 計
施 工
設計者
設計者
施工者
施工者
施 工
設計段階から
技術協力
米国における事例
設計者による設計がある程度進捗した段階で、プロポーザル提案による競争を経て選定された施工業者が、
設計段階から関与する方式。
設計が完了した段階で、発注者と施工業者との間で工事費の保証上限価格が合意されると、施工の契約
を締結。
技術革新の具体例
古い橋を移動し、迂回路
として使用することにより、
より早い建設が可能
基礎への革新的
なアプローチ
古い橋脚の
革新的な除去
平成26年6月に施行された「公共工事の品質確保の促進に関
する法律の一部を改正する法律」において、仕様の確定が困難※な
工事に対し、技術提案の審査及び価格等の交渉により仕様を確定
し、予定価格を定めることを可能とする技術提案・交渉方式を規定。
※「発注者が最適な仕様を設定できない工事」、「仕様の前提となる条件の確定が困難な工事」
(優先交渉権者)
(出所)インフラマネジメント最前線~Revive Infra. を基に作成
技術提案・交渉方式について
【プロジェクト費用 3億2,500万ドル】
●コスト縮減(△2,500万ドル)の主な例
✓古い橋を迂回路として使用
:△1,000万ドル
✓基礎への革新的アプローチ
:△ 800万ドル
✓デッキアーチを鋼とコンクリートで
比較検証
:△ 400万ドル
(出所)インフラマネジメント最前線~Revive Infra.及び
U.S. Department of Transportation Federal Highway Administration
を基に作成
●令和2年度 直轄工事における活用割合
●契約方式
技術提案・
交渉方式
工事発注件数※ 9,548件中、
技術提案・交渉方式 9件
設計段階から
施工者が関与する
方式(ECI方式)
活用割合 0.1%
設計・施工一括
発注方式
※地方整備局:東北~九州、航空局:全国
(出所)国土交通省資料を基に作成
公共事業のコスト縮減に向けたこれまでの取組結果(寄与度)
(%)
14.0
(平成15~19年度)
12.0
3.9
10.0
8.0
2.1
1.0
6.0
4.0
2.0
7.1
(平成20~24年度)
その他
規格の見直しによる工事
コスト縮減
建設機械の耐久性向上に
よる効果
技術開発の推進、
技術革新等による
コスト縮減
事業間連携の推進
計画・設計段階の
見直し等
1.46
1.76
0.16
1.19
入札・契約制度
の見直し
2.53
4.62
0.0
(出所)国土交通省資料を基に作成
(注) 国土交通省において平成15~19年度に実施された「公共事業コスト構造改革」及び平成20~24年度に
実施された「公共事業コスト構造改革」によって5年間で達成されたコスト縮減率の寄与度。
発注方式の工夫による公共事業の効率化
○ 公共事業の設計に施工者のノウハウを活かすことにより、品質向上や施工の効率化等を図る発注方式が、諸
外国に遅れて、平成26年度にわが国に導入されたものの、実績は僅か。
○ 施工業者の技術革新等の成果を最大限生かした効率的な設計・施工が実施されるよう、当該発注方式の
工夫を含め、限られた財源でより多くの事業量が確保できる方策を国土交通省において検討すべき。
諸外国におけるECI方式について
ECI方式とは、施工者の技術力を活かすため、設計段階から施工者が関与する方式。
技術提案に基づき選定された優先交渉権者と技術協力業務の契約を締結し、別の契約に基づき実施して
いる設計に技術提案内容を反映させながら価格等の交渉を行い、交渉が成立した場合に施工の契約を締結。
※ECI:Early Contractor Involvement
〔ECI方式〕
〔従来の設計施工分離方式〕
設 計
設 計
施 工
設計者
設計者
施工者
施工者
施 工
設計段階から
技術協力
米国における事例
設計者による設計がある程度進捗した段階で、プロポーザル提案による競争を経て選定された施工業者が、
設計段階から関与する方式。
設計が完了した段階で、発注者と施工業者との間で工事費の保証上限価格が合意されると、施工の契約
を締結。
技術革新の具体例
古い橋を移動し、迂回路
として使用することにより、
より早い建設が可能
基礎への革新的
なアプローチ
古い橋脚の
革新的な除去
平成26年6月に施行された「公共工事の品質確保の促進に関
する法律の一部を改正する法律」において、仕様の確定が困難※な
工事に対し、技術提案の審査及び価格等の交渉により仕様を確定
し、予定価格を定めることを可能とする技術提案・交渉方式を規定。
※「発注者が最適な仕様を設定できない工事」、「仕様の前提となる条件の確定が困難な工事」
(優先交渉権者)
(出所)インフラマネジメント最前線~Revive Infra. を基に作成
技術提案・交渉方式について
【プロジェクト費用 3億2,500万ドル】
●コスト縮減(△2,500万ドル)の主な例
✓古い橋を迂回路として使用
:△1,000万ドル
✓基礎への革新的アプローチ
:△ 800万ドル
✓デッキアーチを鋼とコンクリートで
比較検証
:△ 400万ドル
(出所)インフラマネジメント最前線~Revive Infra.及び
U.S. Department of Transportation Federal Highway Administration
を基に作成
●令和2年度 直轄工事における活用割合
●契約方式
技術提案・
交渉方式
工事発注件数※ 9,548件中、
技術提案・交渉方式 9件
設計段階から
施工者が関与する
方式(ECI方式)
活用割合 0.1%
設計・施工一括
発注方式
※地方整備局:東北~九州、航空局:全国
(出所)国土交通省資料を基に作成
公共事業のコスト縮減に向けたこれまでの取組結果(寄与度)
(%)
14.0
(平成15~19年度)
12.0
3.9
10.0
8.0
2.1
1.0
6.0
4.0
2.0
7.1
(平成20~24年度)
その他
規格の見直しによる工事
コスト縮減
建設機械の耐久性向上に
よる効果
技術開発の推進、
技術革新等による
コスト縮減
事業間連携の推進
計画・設計段階の
見直し等
1.46
1.76
0.16
1.19
入札・契約制度
の見直し
2.53
4.62
0.0
(出所)国土交通省資料を基に作成
(注) 国土交通省において平成15~19年度に実施された「公共事業コスト構造改革」及び平成20~24年度に
実施された「公共事業コスト構造改革」によって5年間で達成されたコスト縮減率の寄与度。