よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


参考資料3 (40 ページ)

公開元URL https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/report/zaiseia20220525/zaiseia20220525.html
出典情報 財政制度等審議会 歴史の転換点における財政運営(5/25)《財務省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

資料Ⅱ-3-37

H3ロケットエンジン(LE-9エンジン)について

○ 現在開発中のH3ロケットのメインエンジンであるLE-9エンジンは、2020年5月に二つの不具合(①燃焼室内壁の開
口、②液体水素ターボポンプ(FTP)タービンの疲労)が発生したため、2020年度(令和2年度)中の試験機1号
機の打ち上げを2021年度(令和3年度)中に延期していた。また、これに伴い、総開発費用見込みも約1,909億円
から約2,061億円へと大きく上昇していた。
○ ①燃焼室内壁の開口については対応策を確立したものの、②FTPタービンの疲労を受けたターボポンプについては引
き続き対応が必要なため、 試験機1号機の打ち上げ再延期することになった。
○ 打ち上げ再延期に伴い、仮に開発費用が増加する場合には、契約相手方の貢献度を高めるなど、開発費用を抑
制するための新たな方策を講じるべきではないか。
◆不具合の概要と対策

<不具合①>
燃焼室内側の壁面が溶融し開口が形成
⇒(対策)燃焼室内側を冷却する液体水素の流量を増加
⇒ 解決

LE-9エンジン

研究開発:三菱重工と契約

研究開発:IHIと契約

不具合①の発生箇所

不具合②の発生箇所

<不具合②>
燃料を燃焼室に供給するターボポンプのタービンの翼が損傷
⇒(対策)損傷の原因となった共振を抑えるようタービンの
設計を変更
⇒ 新たな共振が生じており、追加対策が必要

<参考>前身のH-ⅡAロケット試験機1号機の打ち上げ時期と開発費用見込みの変遷
当初計画

見直し(1回目)

見直し(2回目)

打ち上げ時期

1999(平成11)年度

2000(平成12)年度

2001(平成13)年度

開発費用見込み

約960億円

約1,250億円

約1,450億円