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参考資料3 (37 ページ)

公開元URL https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/report/zaiseia20220525/zaiseia20220525.html
出典情報 財政制度等審議会 歴史の転換点における財政運営(5/25)《財務省》
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資料Ⅱ-3-34

研究設備・機器の戦略的・効率的な運用

○ 令和4年3月、「研究設備・機器の共用推進に向けたガイドライン」を文科省が策定・公表。対応して今後は各大
学が「共用方針」を策定するが、研究現場に任せず大学のマネジメントのリーダーシップのもと推進することが重要。
○ その他、収入の確保(利用料の適正化)や、コストの軽減(電力調達の工夫)を併せて行い、研究設備・機器を
経営資源の一つとして戦略的・効率的に運用していくべき。

①研究設備・機器の共用の促進

②利用料の適正化

社会

 最新の調査では、国立大学内における
共用化対象の資産は全体の約17%に
留まるほか、大学によっては部局管理
設備の共用状況を大学が把握しきれて
いない状況

 “利用料金は、各機関における研究設
備・機器の運営を、より持続的に維持・
発展させていくにあたって必要なものと捉
えることが重要”

研究設備・機器

※ 「研究設備・機器の共用推進に向けたガイドライン」より

研究設備・機器の共用状況構成比(全機関)

 特に地方大学においては、共用による
利用件数が多い場合でも、利用料収
入総額は少ない状況も見られ、改善を
図る必要

3,389 件, 10%

2,470 件, 7%
共用対象(機関外利用可)
共用対象(機関内専用)

28,011 件, 83%

共用対象外
(出所)内閣府e-CSTIデータより財務省作成

 文科省が令和4年3月、「研究設備・
機器の共用推進に向けたガイドライン」
を初めて策定し公表

利用料

企業等

利用料

成果

成果

企業等

電力
各大学が令和4年度から策定する「共用
方針」については、研究者・研究室のボト
ムアップではなく、大学のマネジメントの
リーダーシップのもと推進することが重要

例えば欧米のスパコンでは、運営費のみ
ならず運営費+製造費(減価償却費)
の回収を基本に利用料設定されている例
も多く、財務担当部署とも連携しつつ、
利用料制度の積極的な運用を行うべき

③電力調達の工夫
 近年の電力自由化を受け、九州大学が大学・高専16校をま
とめて共同調達を行い電気代を削減した例あり
 研究施設の電力調達でも、複数年契約の共同調達を行って、
単価が4割削減した例があった(令和3年度予算執行調査)

電力調達では、法人を越えた
共同調達や、複数年契約など
を積極的に検討すべき