令和５年梅雨前線豪雨災害

山口県

課題：避難指示の発令のタイミング、被災情報の通知のあり方、住家被
害認定調査の実務対応
被害の状況や動き
○梅雨前線の活発な活動により、６月末から７月にかけて、県の西部や中部を中心
に、線状降水帯や記録的短時間大雨を観測するなど、非常に激しい雨が降り続い
た。
＜人的・住家被害等の状況（９月１日現在）＞
死者１人、行方不明１人、重傷１人
全壊・半壊・一部破損 103 棟、床上・床下浸水 1,131棟
鉄道：JR 美祢線、JR 山陰線で橋梁流出等
＜雨の状況：６月 30 日１時～７月３日 23 時＞
総雨量：豊田・東厚保 298.5mm、山口 295.5mm、下松 292mm
時間雨量：豊田 98.5mm、秋吉台 68mm、東厚保・61mm
線状降水帯：１日１時
記録的短時間大雨情報：豊田 107mm、豊浦ほか 100mm
都道府県で講じた（講じてきた）対応
6/30 災害救助法を適用（２市）
7/ 1 災害対策本部を設置
7/ 3 被災者相談窓口を設置
ＪＲ西日本に対して早期復旧と代替バスの早期確保・運行を要望
7/ 4 県職員派遣(リエゾン、ボランティア：～7/7)
災害対策本部を廃止
検証結果（効果的な取組と課題）
○雨のピークが深夜未明であったことから、避難指示等の発令の時期にばらつき
があった。
○避難指示等や被害情報については、各市町が県総合防災情報システムへ入力する
ことにより、Ｌアラートへ配信することとしているが、システムへの入力の漏れ
や遅れ等が生じたことから、Ｌアラートへの配信漏れ等が発生。
○罹災証明書の発行について、国のガイドラインに基づかない資料等の提出を求め
るなど、一部市町において住家被害認定調査の手続きに混乱が生じた。
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