【参考資料2】薬剤耐性ワンヘルス動向調査報告書2023 (104 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_47987.html |
出典情報 | 薬剤耐性ワンヘルス動向調査検討会(第12回 1/8)《厚生労働省》 |
ページ画像
プレーンテキスト
資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。
データ元:動物由来薬剤耐性菌モニタリング(JVARM)
動物用医薬品等取締規則に基づき報告された抗生物質及び合成抗菌剤の販売量をもとに、動物用抗
菌剤の原末換算量(トン:t)を集計した。2013 年から 2021 年における動物用抗菌剤の販売量は
748.44 t から 858.09 t の範囲であった。2021 年は 2020 年より全体の販売量は約 42 t 減少した。減
少したのはサルファ剤(約 17t)及びマクロライド系(約 16t)であり、サルファ剤では鶏の、マ
クロライド系では水産動物(海水魚)の減少の影響が大きかった。調査期間を通じて最も販売量が多
い系統はテトラサイクリン系であり、全体の 36.1%から 43.7%を占めていたが、近年は4割を下回っ
ていた。
一方で、ヒトの医療で重要な第3世代セファロスポリン及びフルオロキノロン系抗菌剤の販売量に
ついては、それぞれ全体の約 0.1%及び 1.0%であった。
表 81
動物用抗菌剤の系統別原末換算量(t)
2013 年
2014 年
2015 年
2016 年
2017 年
2018 年
2019 年
2020 年
2021 年
Penicillins
78.17
77.96
83.73
90.01
88.08
88.99
92.41
96.97
89.02
Cephalosporins(total)
5.58
5.50
5.89
6.45
6.65
7.06
8.02
7.72
8.03
(4.71)
(4.58)
(4.98)
(5.41)
(5.50)
(5.67)
(6.62)
(6.40)
(6.61)
(0.19)
(0.20)
(0.12)
(0.16)
(0.18)
(0.22)
(0.14)
(0.15)
(0.13)
(0.79)
(0.88)
(0.96)
(1.18)
(1.26)
(1.16)
(1.28)
1st generation
cephalosporins
2nd generation
cephalosporins
3rd generation
cephalosporins
(0.68)
(0.71)
Aminoglycosides
39.52
40.64
35.47
47.86
44.76
35.61
35.17
36.89
29.84
Macrolides
77.70
70.43
98.41
134.12
140.83
154.72
180.71
173.72
157.72
Lincosamides
38.99
43.26
28.66
21.87
25.26
22.76
21.29
21.45
22.45
Tetracyclines
340.52
324.85
333.86
331.55
347.05
311.18
313.03
304.38
305.75
Peptides
11.78
9.98
14.54
14.02
19.99
12.34
19.56
19.06
18.40
Other antibioitics
25.98
28.85
32.39
31.96
36.19
37.50
35.96
36.34
37.45
Sulfonamides
103.90
97.57
96.67
95.85
99.06
88.77
84.69
98.53
81.96
Quinolones
1.01
1.91
1.71
1.74
1.84
1.48
2.57
2.34
1.72
Fluoroquinolones
5.53
5.63
7.35
6.08
6.83
6.65
7.53
7.06
8.39
Amphenicols
21.53
26.15
29.73
26.49
27.11
24.82
27.38
25.55
27.02
Furan and derivatives
14.46
1.76
1.24
1.57
1.36
1.34
1.35
1.23
1.55
Other synthetic antibacterials
15.02
13.97
13.35
12.12
13.09
11.98
11.71
11.68
11.57
合計
779.70
748.44
782.98
821.70
858.09
805.19
841.37
842.92
800.87
*( )内は、内数。
動物用抗菌剤においては製造販売業者がどの動物種に販売されたかを販売先から推定しており、そ
れに基づいて動物種別販売量を集計している。原末換算量としては豚が最も多く、次いで海水魚であ
った。2020 年より、豚や海水魚での販売量は減少しており、海水魚はワクチンの効果が、家畜での
99