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【参考資料2】薬剤耐性ワンヘルス動向調査報告書2023 (64 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_47987.html
出典情報 薬剤耐性ワンヘルス動向調査検討会(第12回 1/8)《厚生労働省》
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ⅲ. Campylobacter coli
2012 年から 2016 年に 7 薬剤を、2017 年以降は更に AZM を加えた 8 薬剤を対象に調査を行った。
2021 年は、豚由来株で、SM 及び TC で 60%、NA 及び CPFX で 50%を超える耐性が認められた。一
方、CP に対する耐性率は 3%未満であった。ヒトの医療で重要な CPFX に対する耐性率は 54.9%であ
り、AZM の耐性率は 33.8%であった。
と畜場由来の Campylobacter coli の耐性率の推移(%)

表 52
薬剤*

BP

動物種

2012 年

2013 年

2014 年

2015 年

2016 年

2017 年

2018 年

2019 年

2020 年

2021 年

ABPC

32



23.3

25.5

36.6

24.6

15.4

29.5

17.2

26.7

21.4

23.9

SM

32



67.4

78.3

69.9

72.3

64.1

68.9

69.0

68.3

71.4

64.8

EM



32



32.6

44.3

43.0

26.2

38.5

31.1

20.7

33.3

21.4

33.8

AZM

4













31.1

20.7

31.7

21.4

33.8

TC



16



84.5

93.4

80.6

87.7

89.7

83.6

86.2

78.3

73.8

76.1

CP

16



10.9

3.8

7.5

9.2

15.4

1.6

3.4

3.3

2.4

2.8

NA

32



46.5

53.8

52.7

47.7

61.5

50.8

58.6

45.0

52.4

54.9

CPFX

4†



46.5

46.2

50.5

47.7

59.0

54.1

58.6

40.0

50.0

54.9

検査株数(n)



129

106

93

65

39

61

29

60

42

71

BP の単位は µg/mL。
* GM についても調査対象としているが、BP が設定できないため、耐性率は掲載していない。


CLSI に規定された BP。

ⅳ. Enterococcus spp.
2012 年及び 2014 年に 10 薬剤を、2015 年からは更にバンコマイシン(VCM)を加えた 11 薬剤を
調査した。2018 年からは、ジヒドロストレプトマイシン(DSM)、オキシテトラサイクリン(OTC)
及びエンロフロキサシン(ERFX)をそれぞれ SM、TC 及び CPFX に変更し、このうち SM について
は BP が設定されていないことから、SM を除く 10 薬剤を対象に耐性率の調査を行った。2021 年は、
鶏由来株では KM、豚及び鶏由来株では TC に対して 40%を超える耐性が認められた。一方、ABPC
に対する耐性率は、牛、豚及び鶏由来株でいずれも 1%未満であった。ヒトの医療で重要なフルオロ
キノロン系抗菌剤に属する CPFX に対する耐性率は 1.3~8.8%であった。また、ヒトの医療で重要な
VCM に対する耐性率は 0.0%であった。
2021 年は、Enterococcus spp.のうち、E. faecalis の菌株数の割合は 2.2%(牛由来 231 株中 5 株)
~37.3%(鶏由来 217 株中 81 株)、E. faecium の菌株数の割合は 1.3%(牛由来 231 株中 3 株)~
11.1%(豚由来 117 株中 13 株)であった。ヒトの医療で重要なフルオロキノロン系抗菌剤に属する
CPFX に対する耐性率は、E. faecalis で 0.0%(牛由来)~ 8.3%(豚由来)、E. faecium では、牛、
豚及び鶏由来でそれぞれ 33.3%、23.1%及び 34.8%であり、牛及び鶏由来の E. faecium で高かった。

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