減少は慎重使用の普及啓発が進んだことや豚熱及び高病原性鳥インフルエンザの発生により飼養衛生
管理が向上したことなどが影響した可能性も考えられた。
動物種別の使用量の比較を行うためには、その動物の頭（羽）数及び１頭（羽）当たりの体重を考
慮する必要がある。そのため、動物の体重や数からバイオマス重量（動物総重量）を算出し、バイオ
マス重量当たりの使用量として表して比較する方法がある。近年 WOAH（OIE）が動物用抗菌剤の使
用量データの収集にあたってバイオマス重量の算出法を示し 1、バイオマス重量あたりの使用量（販
売量）データを地域ごとに公表したが、これはすべての家畜をまとめたものであり、種別の比較はで
きない。そのため、WOAH の算出法に基づき日本の家畜別の使用量の算出について検討する必要が
ある。
表 82

動物用抗菌剤の動物種別推定原末換算量（ｔ）
2013 年

2014 年

2015 年

2016 年

2017 年

2018 年

2019 年

2020 年

2021 年

肉用牛

23.02

20.35

23.77

25.00

25.92

33.17

33.40

58.33

59.27

乳用牛

31.73

30.45

32.48

35.10

34.55

41.01

36.79

48.71

47.97

馬

2.18

2.01

2.10

2.31

2.17

3.90

3.49

3.84

1.84

豚

502.64

490.42

503.13

513.86

541.61

471.36

450.24

421.27

410.52

肉用鶏

65.90

70.14

62.36

63.81

61.74

62.79

69.81

77.53

69.14

採卵鶏

23.29

23.67

19.36

19.78

15.32

15.86

17.56

17.13

9.32

海水魚

112.36

93.41

123.02

143.03

159.07

164.00

217.66

204.15

190.56

淡水魚

6.84

5.61

7.28

10.10

9.07

2.91

2.74

2.27

2.03

鑑賞魚

0.72

1.07

1.60

1.95

1.74

1.63

1.64

1.56

2.14

犬/猫

8.49

8.10

7.78

6.67

6.90

8.56

8.03

8.11

8.08

その他

2.54

3.22

0.09

0.10

0.00

0.00

0.00

0.00

0.00

合計

779.70

748.44

782.96

821.70

858.09

805.19

841.37

842.92

800.87

100