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【参考資料2】薬剤耐性ワンヘルス動向調査報告書2023 (90 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_47987.html
出典情報 薬剤耐性ワンヘルス動向調査検討会(第12回 1/8)《厚生労働省》
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中では、低確率であるが伝播が確認された(10-7)。他方で、blaCTX-M を保有する腸内細菌目細菌を
用いた場合は、いずれの環境を模擬した条件でも伝播が確認された(10-4~10-8)。さらに、グラム
陰性細菌は、グラム陽性細菌と比較して、薬剤耐性遺伝子を伝播する場(伝場)のポテンシャルが高
いことが示された。環境中における薬剤耐性遺伝子の伝播も十分に考えられ、特に細菌密度が高いと
想定される箇所には重点的な処理が必要であることが示唆された。
我が国の河川水中には既に薬剤耐性大腸菌や ESBL 産生大腸菌が拡散していることが浮き彫りとな
った。一方で、これら環境中の AMR の起源や、ヒトと動物に対する影響がどの程度あるのかは不明
である。薬剤耐性菌は、ヒトと動物を起源として環境へ排出されていることは間違いないが、環境か
らヒトと動物への影響を明らかにするには、環境分野における積極的な情報の蓄積が必要である。

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