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【参考資料2】薬剤耐性ワンヘルス動向調査報告書2023 (126 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_47987.html
出典情報 薬剤耐性ワンヘルス動向調査検討会(第12回 1/8)《厚生労働省》
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表 97

急性気管支炎と診断したときに抗菌薬を処方した割合(過去 1 年間)(%)
2018 年(n=232)

2020 年(n=522)

0-20%

31.0

35.4

21-40%

23.7

24.9

41-60%

14.2

15.7

61-80%

9.5

9.0

81%以上

21.6

14.9

表 98

過去1年間に抗菌薬適正使用をどのくらい意識していたか(%)
常に/かなり意識

多少は/全く意識せず

60 歳未満

58.5

41.5

60 歳以上

69.6

30.4

表 99

感冒と診断したときに抗菌薬を処方した割(過去 1 年間)(%)
20%以下

20%以上

60 歳未満

79.5

20.5

60 歳以上

65.3

34.7

③ 薬学部教育における感染症・抗菌薬に関する研究
薬剤師は院内及び地域の ICT と ASP 活動を担う医療チームの重要な一員であり、薬剤師の AMR お
よび臨床感染症の教育の必要性は増している。しかし日本の薬学部教育において、臨床感染症につい
ての教育状況は明らかになっていなかったため、2022 年 2 月から 3 月にかけて、日本国内の薬学部
を対象とした全国横断調査を実施した。全国の薬学部に対して記入式のアンケート調査票を送付し、
74 大学中 44 大学より回答を得た。
感染症教育担当教員数の中央値は 7 名[4-12]、そのうち実務家教員は 3 名[1-6]であった。感染症の
臨床経験を有する教員がいる大学は 62.8%であった。指導内容について、不十分もしくは未実施と回
答が多かったのは、周術期における予防的抗菌薬の考え方(不十分または未実施が合計 74.5%)、抗
菌薬処方が不要な場合の患者への説明の仕方(不十分または未実施が合計 76.8%)、慎重な抗菌薬処
方についての患者教育(不十分または未実施が合計 79%)、感染症診療・感染対策におけるチーム医
療(不十分または未実施が合計 53.5%)、抗菌薬の開発研究に関する教育(不十分または未実施が合
計 76.8%)などであった。臨床感染症教育の課題としては,講義時間の不足,専門医の不足が上位に
挙げられた。この調査から、臨床感染症および AMR 教育について、教育状況や教育資源が大きくば
らついていることが明らかになった。カリキュラム全体と教員数を含む資源の検討と改善が必要なこ
とが示唆された。

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