【参考資料2】薬剤耐性ワンヘルス動向調査報告書2023 (149 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_47987.html |
出典情報 | 薬剤耐性ワンヘルス動向調査検討会(第12回 1/8)《厚生労働省》 |
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耐性状況の調査
① 概要
腸チフス、パラチフス、細菌性赤痢については、菌分離によって確定診断が行われる。起因菌であ
るチフス菌、パラチフス A 菌、細菌性赤痢菌については薬剤耐性に関する動向調査は存在しないこと
から、疫学調査のための通知に基づいて送付される菌株の感受性試験が国立感染研究所において実施
されている。細菌性赤痢菌の薬剤耐性に関する情報は GLASS に報告するデータとしても活用されて
いる。
② 調査方法
疫学調査のための通知(健感発第 1009001 号、食安監発第 1009002 号)に基づいて送付される菌
株について薬剤感受性試験が実施されている。薬剤感受性試験では、微量液体希釈法(チフス菌、パ
ラチフス A 菌、2022 年以後の赤痢菌)、ディスク拡散法(2021 年以前の赤痢菌)を用いて、CLSI
から示される基準に従って判定が行われた。
③ 今後の展望
腸チフス、パラチフスは抗菌薬治療が必須であり、治療に有効な薬剤を適切に選択するためにも継
続的な動向調査の実施が必要である。細菌性赤痢ではキノロン等の一般に使用される薬剤への耐性率
が高く、抗菌薬を投与しても再発の可能性があり、国内での感染拡大の可能性もあることから、注意
が必要である。
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