【参考資料2】薬剤耐性ワンヘルス動向調査報告書2023 (136 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_47987.html |
出典情報 | 薬剤耐性ワンヘルス動向調査検討会(第12回 1/8)《厚生労働省》 |
ページ画像
プレーンテキスト
資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。
① 概要
2017 年に感染対策地域連携支援システム Regional Infection Control Support System (RICSS)
を、地域に加え国レベルでの感染対策に係るサーベイランスプラットフォームとして AMR 対策に活
用していくために、AMR 臨床リファレンスセンターに移管し、項目および規約の改定、システム改
修を行い、名称を Japan Surveillance for Infection Prevention and Healthcare Epidemiology:JSIPHE(感染対策連携共通プラットフォーム)へ変更した。
地域連携の推進とともに病院での AMR 対策に活用できるシステムとして運用が開始され、多くの
データが蓄積され利用施設に還元すべく年報を毎年公開している。2022 年の年報の対象施設は 1,876
施設であった。
自施設の感染症診療状況、感染対策や抗菌薬適正使用への取り組み、医療関連感染の発生状況、主
要な細菌や薬剤耐性菌の発生状況及びそれらによる血流感染の発生状況、抗菌薬の使用状況等に関す
る情報を集約し、それらを参加施設が自施設や地域ネットワーク等で活用していくことを目的として
いる。本システムは AMR 対策に係る指標の構築としての役割も担っている。[太田 1]
② 体制
本システムは、感染防止対策加算の枠組みによる地域連携ネットワークでの参加を基本としている。
地域連携ネットワーク等を活用した AMR 対策に役立てるために、統一された基準でグループ内の情
報を共有することができ、JANIS 検査部門還元情報や入院 EF 統合ファイル等、既存の情報を二次利
用する事で、参加施設の負担を減らしながら AMR 対策に必要かつ十分なデータを集計し可視化する
ことができる。[太田 2]
③ 今後の展望
地域連携カンファレンス等の活動に利活用できるよう更なる改修を進め、感染対策への人的リソー
スが足りない施設が利用しやすく、かつ意義の高いシステム構築を行う必要がある。地域での感染対
策のネットワーク構築ならびに感染対策の意思決定に有効活用されることを目標としている。
131