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【参考資料２】薬剤耐性ワンヘルス動向調査報告書2023 (68 ページ)
出典
| 公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_47987.html |
| 出典情報 | 薬剤耐性ワンヘルス動向調査検討会（第12回 1／8）《厚生労働省》 |
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ⅴ. Salmonella spp.
鶏由来株について 2012 年から 2017 年に 12 薬剤、2018 年以降は更に MEPM を加えた 13 薬剤を
対象に調査を行った。2021 年は、TC に対して 70％、KM 及び SM に対し 60％、ST に対して 40%を
超える耐性が認められた。一方、CEZ に対する耐性率は 5%未満で、ゲンタマイシン（GM）に対す
る耐性は認められなかった。ヒトの医療で重要な CTX 及び CPFX に対する耐性率は 3％未満で、CL
及び MEPM に対する耐性率は 0.0%であった。
な お 、 2015 ～ 2021 年 度 に 分 離 さ れ た 食 鳥 処 理 場 由 来 の サ ル モ ネ ラ の 血 清 型 は 、 S.
Schwarzengrund、S. Infantis、S. Typhimurium が多かった。サルモネラ血清型について食鳥処理場
由来と食品由来及びヒト由来（薬剤耐性ワンヘルス動向調査報告書 2022：表 19 引用）の比較（表
58、図 1）では食鳥処理場由来のサルモネラの血清型は、食品由来のサルモネラと同じ傾向が認めら
れ、食鳥処理場由来で分離された上位 2 血清型は食品と同じであり、全体においてそれぞれ 88.8％及
び 75.4％を占め、関連性があることが示唆された。一方、ヒト由来株の血清型は食鳥処理場及び食品
由来に比べて多様で、食鳥処理場由来の上位 2 血清型の占める割合は 23.8％であり、ヒト由来のサル
モネラは鶏又はその食品を介したもの以外の多様な原因がある可能性が示唆された。また、食鳥処理
場由来の大半を占める上位２血清型の S. Schwarzengrund、S. Infantis について耐性率を比較した結
果（表 59、図 2）（薬剤耐性ワンヘルス動向調査報告書 2022：表 29 引用）S. Infantis 及び S.
Schwarzengrund の KM、SM 及び TC の耐性率は食品由来株と食鳥処理場由来で類似性が認められ、
S. Schwarzengrund ではヒト由来株の耐性率と類似性が認められるが、ヒト由来 S. Infantis 株の耐性
率とは傾向が異なることから、ヒト由来 S. Infantis については食鳥及びその食品以外にも由来してい
る可能性が示唆された。
表 56
食鳥処理場由来の Salmonella spp.の耐性率の推移（％）
動物
2012
2013
2014
2015
2016
2017
2018
2019
種
年
年
年
年
年
年
年
年
鶏
31.9
22.9
17.2
13.0
13.5
8.0
6.8
5.6
1.8
11.9
鶏
7.4
5.9
3.1
1.6
7.7
3.6
3.4
3.7
1.8
3.8
4*
鶏
7.4
5.1
2.3
1.6
1.9
1.8
2.6
1.9
0.9
2.5
MEPM
4*
鶏
－
－
－
－
－
－
0.0
0.0
0.0
0.0
SM
32
鶏
77.7
84.7
85.9
76.4
77.9
60.7
77.8
33.6
48.6
69.9
GM
16*
鶏
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
KM
64*
鶏
31.9
42.4
57.8
69.1
72.1
73.2
66.7
75.7
68.8
63.2
TC
16*
鶏
74.5
82.2
85.2
83.7
82.7
77.7
77.8
69.2
73.4
78.3
CP
32*
鶏
0.0
0.8
1.6
1.6
0.0
0.9
1.7
0.9
0.0
0.9
鶏
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.9
1.9
0.0
0.4
鶏
29.8
19.5
17.2
15.4
12.5
17.0
18.8
8.4
11.9
17.0
鶏
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.9
0.9
0.9
0.4
鶏
31.9
48.3
51.6
57.7
56.7
55.4
53.0
52.3
45.9
49.5
鶏
94
118
128
123
104
112
117
107
109
129
薬剤
BP
ABPC
32*
2020 年
2021
年
32(2016
CEZ
年より
8*)
CTX
16(2016
CL
年より
4*)
NA
CPFX
ST
32*
4(2016 年
より 1*)
76/4*
検査株数
BP の単位は µg/mL。 * CLSI に規定された BP。
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鶏由来株について 2012 年から 2017 年に 12 薬剤、2018 年以降は更に MEPM を加えた 13 薬剤を
対象に調査を行った。2021 年は、TC に対して 70％、KM 及び SM に対し 60％、ST に対して 40%を
超える耐性が認められた。一方、CEZ に対する耐性率は 5%未満で、ゲンタマイシン（GM）に対す
る耐性は認められなかった。ヒトの医療で重要な CTX 及び CPFX に対する耐性率は 3％未満で、CL
及び MEPM に対する耐性率は 0.0%であった。
な お 、 2015 ～ 2021 年 度 に 分 離 さ れ た 食 鳥 処 理 場 由 来 の サ ル モ ネ ラ の 血 清 型 は 、 S.
Schwarzengrund、S. Infantis、S. Typhimurium が多かった。サルモネラ血清型について食鳥処理場
由来と食品由来及びヒト由来（薬剤耐性ワンヘルス動向調査報告書 2022：表 19 引用）の比較（表
58、図 1）では食鳥処理場由来のサルモネラの血清型は、食品由来のサルモネラと同じ傾向が認めら
れ、食鳥処理場由来で分離された上位 2 血清型は食品と同じであり、全体においてそれぞれ 88.8％及
び 75.4％を占め、関連性があることが示唆された。一方、ヒト由来株の血清型は食鳥処理場及び食品
由来に比べて多様で、食鳥処理場由来の上位 2 血清型の占める割合は 23.8％であり、ヒト由来のサル
モネラは鶏又はその食品を介したもの以外の多様な原因がある可能性が示唆された。また、食鳥処理
場由来の大半を占める上位２血清型の S. Schwarzengrund、S. Infantis について耐性率を比較した結
果（表 59、図 2）（薬剤耐性ワンヘルス動向調査報告書 2022：表 29 引用）S. Infantis 及び S.
Schwarzengrund の KM、SM 及び TC の耐性率は食品由来株と食鳥処理場由来で類似性が認められ、
S. Schwarzengrund ではヒト由来株の耐性率と類似性が認められるが、ヒト由来 S. Infantis 株の耐性
率とは傾向が異なることから、ヒト由来 S. Infantis については食鳥及びその食品以外にも由来してい
る可能性が示唆された。
表 56
食鳥処理場由来の Salmonella spp.の耐性率の推移（％）
動物
2012
2013
2014
2015
2016
2017
2018
2019
種
年
年
年
年
年
年
年
年
鶏
31.9
22.9
17.2
13.0
13.5
8.0
6.8
5.6
1.8
11.9
鶏
7.4
5.9
3.1
1.6
7.7
3.6
3.4
3.7
1.8
3.8
4*
鶏
7.4
5.1
2.3
1.6
1.9
1.8
2.6
1.9
0.9
2.5
MEPM
4*
鶏
－
－
－
－
－
－
0.0
0.0
0.0
0.0
SM
32
鶏
77.7
84.7
85.9
76.4
77.9
60.7
77.8
33.6
48.6
69.9
GM
16*
鶏
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
KM
64*
鶏
31.9
42.4
57.8
69.1
72.1
73.2
66.7
75.7
68.8
63.2
TC
16*
鶏
74.5
82.2
85.2
83.7
82.7
77.7
77.8
69.2
73.4
78.3
CP
32*
鶏
0.0
0.8
1.6
1.6
0.0
0.9
1.7
0.9
0.0
0.9
鶏
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.9
1.9
0.0
0.4
鶏
29.8
19.5
17.2
15.4
12.5
17.0
18.8
8.4
11.9
17.0
鶏
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.9
0.9
0.9
0.4
鶏
31.9
48.3
51.6
57.7
56.7
55.4
53.0
52.3
45.9
49.5
鶏
94
118
128
123
104
112
117
107
109
129
薬剤
BP
ABPC
32*
2020 年
2021
年
32(2016
CEZ
年より
8*)
CTX
16(2016
CL
年より
4*)
NA
CPFX
ST
32*
4(2016 年
より 1*)
76/4*
検査株数
BP の単位は µg/mL。 * CLSI に規定された BP。
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