よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


【参考資料2】薬剤耐性ワンヘルス動向調査報告書2023 (77 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_47987.html
出典情報 薬剤耐性ワンヘルス動向調査検討会(第12回 1/8)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

ⅲ. コアグラーゼ陽性 Staphylococcus spp.
コアグラーゼ陽性 Staphylococcus spp.は、犬猫共に S. pseudintermedius が最も多く、その他に

S. aureus が収集された。
S. pseudintermedius については、2017 年の調査開始以降、犬及び猫由来株は GM 及び CP を除く
すべての薬剤に対して 50%を超える耐性を示し、2022 年は、犬由来株の GM の耐性率を除き、50%
を超える耐性率を示した。ヒトの医療で重要な抗菌剤である AZM 及び CPFX については、犬及び猫
由来株とも 70%以上の耐性が認められた。
猫由来 S. aureus については、2022 年においてベンジルペニシリン(PCG)、MPIPC、CEX、CFX、
EM、AZM 及び CPFX に対して 50%を超える耐性が認められた。一方で、SM に対する耐性率は 4.8%
と低かった。ヒトの医療で重要な抗菌剤 CTX、AZM 及び CPFX については 40%以上の耐性率が認め
られた。
表 65
薬剤*
PCG
MPIPC
GM

疾病にり患した犬及び猫由来の Staphylococcus pseudintermedius の耐性率の推移(%)
BP

動物


2017 年

2018 年

2019 年

2020 年

2021 年

2022 年





97.4

95.9

97.4

98.9

0.25











97.6

98.0

98.4

95.7



58.2

56.6

62.8

51.4

56.6

60.2



68.6

81.8

81.0

77.6

78.7

76.1



26.2

54.2

64.1

25.7

40.8

44.3



13.7

63.6

52.4

44.9

50.8

63.0



62.3

67.5

66.7

73.0

71.1

65.9



52.9

81.8

85.7

71.4

85.2

73.9



43.4

49.4

60.3

58.1

55.3

59.1



64.7

72.7

83.3

67.3

82.0

65.2



67.2

74.7

79.5

77.0

71.1

77.3



70.6

86.4

95.2

79.6

91.8

89.1



67.2

74.7

79.5

77.0

71.1

77.3



66.7

86.4

95.2

79.6

91.8

91.3



64.8

75.9

75.6

74.3

73.7

79.5



88.2

100.0

97.6

93.9

91.8

97.8



122

83

78

74

76

88



51

22

42

49

61

46

0.5†
16†

TC

16†

CP

32†

EM

8†

AZM

8†

CPFX

4†

検査株数(n)
BP の単位は µg/mL。


CLSI に規定された BP。ABPC、CEZ、CEX、CFX、CMZ、CTX 及び SM についても調査対象としているが、BP が設定でき
ないため、耐性率は掲載していない。

72