【参考資料2】薬剤耐性ワンヘルス動向調査報告書2023 (16 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_47987.html |
出典情報 | 薬剤耐性ワンヘルス動向調査検討会(第12回 1/8)《厚生労働省》 |
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や生産者に啓発していくことが重要である。一方、テトラサイクリンでは目標値よりも高い値となっ
た。テトラサイクリンの販売量は、2018 年以降減少しているが、耐性率に変動がみられなかったこ
とから、引き続き適正かつ慎重な使用の推進を図るとともに、その耐性率の動向を確認していく必要
がある。なお、アクションプラン(2023-2027)の成果指標としては、畜種別の課題に沿った精緻な
取組の成果が確認できるようアクションプラン(2016-2020)と同じ抗菌剤に対して畜種別の耐性率
を設定した。また、新たに畜産分野の動物用抗菌剤の全使用量と第 2 次選択薬の全使用量を成果指標
として定めている。
日本の AMR 対策は、国際的な動きとの連携のもとで進められており、より強い国際的連携を図る
こと、また、ワンヘルスの視点からのアプローチを強化することが、AMR 対策の成功の鍵となる。
また、十分な効果がみられていない国民の認識向上と行動変容を促す教育啓発活動の強化、抗菌薬の
適切な使用を支援するためのガイドラインの普及、AMR 対策の効果を測定し評価するための監視シ
ステムの強化が重要である。
これらの課題に対し新しいアクションプランでは、多様な関係者との連携と国際社会での協力が強
調されている。日本の AMR 対策の目標達成に向けて、これらの協力体制の構築と強化が不可欠であ
る。国内外での知見と経験の共有、ヒト、動物、環境のリスクを横断的に評価できる研究の推進によ
り、薬剤耐性問題への効果的な対応を図ることが、今後の AMR 対策の成功に重要である。これらの
取り組みは、国内外での AMR 問題への効果的な対応を支援し、日本が国際社会で果たすべき役割を
強化することに寄与しうる。AMR の問題に対してより包括的で効果的なアプローチを実現し、国民
の健康と公衆衛生の向上を図ることを目標に取り組む必要がある。教育啓発活動については新しいア
クションプランでも引き続き政府一体となった普及啓発活動が示されているが、効果的な方法につい
てさらに検討していくことが重要である。
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