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【参考資料2】薬剤耐性ワンヘルス動向調査報告書2023 (79 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_47987.html
出典情報 薬剤耐性ワンヘルス動向調査検討会(第12回 1/8)《厚生労働省》
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ⅳ. Enterococcus spp.

Enterococcus spp.では犬猫ともに E. faecalis が最も多く、次いで E. faecium が多く収集された。
2022 年は犬及び猫由来株では TC の耐性率が最も高く(犬 65.9%、猫 66.9%)、次いで EM(犬
43.4%、猫 38.0%)であり、犬由来株の ABPC 並びに犬及び猫由来株の CP に対する耐性率は 20%未
満であった。ヒトの医療で重要な抗菌剤 CPFX については、犬及び猫由来株で 34.1%及び 40.5%の耐
性が認められた。2019 年から供試薬剤として VCM の測定を開始したが、犬及び猫由来株ともに耐性
株は 0.0%であった。
表 67

疾病にり患した犬及び猫由来の Enterococcus spp.の耐性率の推移(%)
薬剤*

ABPC

GM

TC

CP

EM

CPFX

VCM

BP

動物種

2017 年

2018 年

2019 年

2020 年

2021 年

2022 年

16†



26.7

20.5

20.0

14.6

13.3

14.8



17.3

31.6

33.0

26.4

24.1

24.5



16.8

15.4

25.2

25.7

27.8

33.0



14.3

24.6

25.2

25.7

27.1

20.9



65.6

67.9

68.9

64.9

63.9

65.9



70.4

73.7

64.1

68.2

65.9

66.9



20.6

14.1

18.5

14.6

13.3

14.8



20.4

15.8

8.7

18.2

15.3

12.3



61.8

39.7

43.0

45.0

46.1

43.4



41.8

54.4

39.8

48.0

45.9

38.0



42.7

28.2

31.1

25.1

27.8

34.1



34.7

49.1

43.7

40.5

40.6

40.5







0.0

0.0

0.0

0.0







0.0

0.0

0.0

0.0



131

78

135

171

180

182



98

57

103

148

170

163

32§

16†

32†

8†

4†

32†

検査株数(n)

BP の単位は µg/mL。


AZM についても調査対象としているが、BP が設定できないため、耐性率は掲載していない。



CLSI に規定された BP。

§

GM は EUCAST でも設定されていないことから JVARM の値(平成 14 年度に得られた二峰性を示す MIC 分布の中間点)を
用いた。

健康な犬及び猫由来細菌
健康な犬猫からの菌株の収集にあたっては、都道府県別の動物診療施設(小動物・その他)の開設
届出数に基づいて菌株数を割り当て、公益社団法人日本獣医師会の協力を得て、全国の動物病院から
収集した。動物病院に健康診断やワクチン接種のために訪れた健康な犬及び猫から直腸スワブ検体を
採取し、大腸菌及び Enterococcus spp.を分離、同定し、薬剤感受性試験に供した。

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