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【参考資料2】薬剤耐性ワンヘルス動向調査報告書2023 (73 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_47987.html
出典情報 薬剤耐性ワンヘルス動向調査検討会(第12回 1/8)《厚生労働省》
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MIC≦2 µg/mL、OTC 及び FF: MIC≦1 µg/mL、OA: MIC≦0.5 µg/mL)これらの薬剤に対しては感
受性と考えられた。
健康魚由来細菌
健康魚由来細菌(Lactococcus garvieae 及び Vibrio spp.)について、2021 年から試行的に調査を
開始した。採材養殖場数は 10 施設であり、各養殖場あたり 10 尾から採材した。

i.健康養殖ぶり由来レンサ球菌症原因菌 Lactococcus garvieae
2021 年に水揚げされた健康養殖ぶり由来株について調査を行ったが、本菌は病原菌であり、海水
中での生活環は不明だが、本年度の調査の結果から、10 施設のうちの 6 施設では菌が分離されなか
った。適当なグラム陽性菌の指標菌が存在しないことから L. garvieae を採材したが、採材方法、菌
種の選択あるいは分離方法も含め、今後更なる検討が必要であると考えられた。
ⅱ.健康養殖ぶり由来ビブリオ属菌 Vibrio spp.
2021 年に水揚げされた健康な養殖ぶり由来株について、ビブリオ病に対する水産用医薬品として
承認されている 4 薬剤の調査を行った。
BP は 2020 年の病魚由来の調査で設定した値を採用した(表 62)。ビブリオ属細菌は魚等に対し
て病原性を保有する菌種の他、非病原性で海水中に常在する菌種も存在することから、本属細菌はす
べての養殖場から分離された。分離された 169 株のうち、OTC に耐性を示す株は 10.7%であった。
FF 及び OA では、MIC 分布が二峰性を示さなかったため、BP を定めることができなかったが、全て
の菌株で低い MIC であった(FF で≦8 µg/mL、OA で≦2 µg/mL)。一方、スルファモノメトキシン
(SMMX)についても、MIC 分布において明確な二峰性を示さず、BP を定めることができなかった。

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