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【資料No.1】★審査報告書 (44 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_26901.html
出典情報 薬事・食品衛生審議会 薬事分科会(令和4年度第3回 7/20)、医薬品第二部会(令和4年度第6回 7/20)(合同開催)《厚生労働省》
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本薬の主な消失経路は肝代謝である(4.3.3 参照)が、本薬単回投与時の尿中未変化体排泄率は、投
与量の 12.9~21.8%(6.2.1.1 参照)であり、一部は未変化体として腎排泄により消失すると考えられ
ること。



国際共同第Ⅱ/Ⅲ相試験(T1221 試験)において、申請用量の 2 倍の用量が投与された本薬 750/250 mg
群で、本薬の安全性は忍容可能であることが確認されていること(7.R.3 参照)。
また、重度の肝機能障害を有する患者においては、肝機能が大きく低下していることから、本薬の忍

容性が確認されている血漿中曝露量を超えて本薬の曝露が上昇する可能性が否定できないこと、重度の
肝機能障害を有する患者に対する本薬の投与経験がないことから、本剤が承認される場合には、添付文
書において、本薬の投与は推奨されない旨、注意喚起する必要がある。
なお、本剤が承認される場合には、実施予定の肝機能障害を有する被験者を対象とした臨床薬理試験
の成績を含め、製造販売後において、肝機能障害を有する患者における本薬投与時の安全性について引
き続き情報を収集し、新たな知見が得られた場合には速やかに医療現場に情報提供する必要がある。

6.R.5

腎機能障害を有する患者に対する本薬の投与について

本薬の主な消失経路は肝代謝である(4.3.3 参照)が、本薬は CYP3A の基質であるとともに CYP3A に
対する時間依存的阻害作用を有することから、本薬を反復投与した場合、CYP3A による本薬の代謝が阻
害され、本薬の消失全体に対する腎排泄の寄与率が上昇する可能性が考えられることを踏まえ、腎機能
障害を有する患者に対する本薬の投与について説明を求めたところ、申請者は以下のように説明した。
腎機能障害を有する被験者を対象とした臨床薬理試験は実施していないが、以下の点から、腎機能障
害を有する患者に対する本薬の投与について特段の懸念はないと考える。


PPK 解析の最終モデルにおいて、腎機能に係る臨床検査値である CrCL、Scr、eGFR 及び体表面積未
補正 eGFR は本薬の CL/F に対して有意な共変量として選択されなかったこと(6.2.4.1 参照)。



国際共同第Ⅱ/Ⅲ相試験(T1221 試験)の第Ⅱa 相パート及び第Ⅱb 相パートの被験者について、PPK
解析の最終モデル(6.2.4.1 参照)を用いて、腎機能の程度別[eGFR(mL/min/1.73m2)、正常:90 以
上、軽度障害:60 以上 90 未満、中等度障害:30 以上 60 未満]に本薬の血漿中 Cmax 及び AUCtau の
事後推定値の分布を確認した結果(図 3)、腎機能の程度別で明らかな差異は認められなかったこ
と。

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ゾコーバ錠 125 mg_塩野義製薬株式会社_審査報告書

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