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【資料No.1】★審査報告書 (47 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_26901.html |
出典情報 | 薬事・食品衛生審議会 薬事分科会(令和4年度第3回 7/20)、医薬品第二部会(令和4年度第6回 7/20)(合同開催)《厚生労働省》 |
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ラットにおいて、本薬の BA が高かったこと(4.1.1 参照)。
・
Caco-2 細胞を用いた検討で本薬の頂端膜側から基底膜側への吸収方向の見かけの透過係数(Papp A→B)
は 4.24×10-6 cm/ms であり、Papp A→B が 1×10-6 cm/ms 以上を示す医薬品はヒトにおける経口吸収性が
良好であることが報告されていること(Adv Drug Deliv Rev 2001; 46: 27-43)。
また、国際共同第Ⅱ/Ⅲ相試験(T1221 試験)の第Ⅱa 相パート及び第Ⅱb 相パートにおいて、本薬と
P-gp 阻害作用を有する薬剤47)が併用された 4 例において、有害事象は 2 例[高比重リポ蛋白減少、高ビ
リルビン血症及び筋肉痛各 1 例(重複あり)]に認められ、本薬と P-gp 阻害作用を有する薬剤の併用時
に特有の有害事象は認められなかった。
したがって、P-gp 又は BCRP 阻害薬との併用について、臨床的に問題となる薬物相互作用を示す可能
性は低いことから添付文書における注意喚起は不要と考える。
<CYP3A 誘導薬との併用について>
本薬の主要代謝酵素が CYP3A であることを踏まえると、本薬と CYP3A 誘導薬を併用することで本薬
の血漿中濃度が低下し、本薬の有効性に懸念が生じる可能性があることから、影響の大きさを勘案し、
強い CYP3A 誘導薬は併用禁忌、中程度の CYP3A 誘導薬は併用注意として添付文書において注意喚起を
行う。
機構は、申請者の説明は許容可能と考える。ただし、CYP3A、P-gp 及び BCRP の阻害薬並びに CYP3A
誘導薬と本薬の相互作用に関する知見は限定的であることから、本剤が承認される場合には、製造販売
後において、本薬投与時の薬物相互作用に係る情報は、公表文献等も含め、引き続き収集を行い、新た
な知見が得られた場合は速やかに医療現場に情報提供する必要があると考える。
6.R.6.2
6.R.6.2.1
本薬が併用薬の PK に与える影響
本薬と CYP3A の基質薬との併用について
申請者は、本薬とミダゾラムの臨床薬物相互作用試験において、本薬併用時にミダゾラムの AUCinf が、
非併用時の 8.80 倍に上昇し、本薬が強い CYP3A 阻害作用を示したこと(6.2.2 参照)を踏まえ、申請用
法・用量[本薬 375 mg を 1 日 1 回、2 日目から 5 日目は本薬 125 mg を 1 日 1 回経口投与(以下、
「375/125 mg」)]における CYP3A に対する阻害作用について、以下のように説明している。
当該試験で用いられた本薬の用法・用量[1 日目は本薬 750 mg を 1 日 1 回、2 日目から 5 日目は本薬
250 mg を 1 日 1 回経口投与(以下、「750/250 mg」)]は、申請用法・用量(375/125 mg)よりも高用
量であることから、申請用法・用量(375/125 mg)におけるミダゾラムとの薬物相互作用を PBPK モデ
47)
クラシスロマイシン 2 例、アジスロマイシン 1 例、シクロスポリン 1 例
45
ゾコーバ錠 125 mg_塩野義製薬株式会社_審査報告書
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ラットにおいて、本薬の BA が高かったこと(4.1.1 参照)。
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Caco-2 細胞を用いた検討で本薬の頂端膜側から基底膜側への吸収方向の見かけの透過係数(Papp A→B)
は 4.24×10-6 cm/ms であり、Papp A→B が 1×10-6 cm/ms 以上を示す医薬品はヒトにおける経口吸収性が
良好であることが報告されていること(Adv Drug Deliv Rev 2001; 46: 27-43)。
また、国際共同第Ⅱ/Ⅲ相試験(T1221 試験)の第Ⅱa 相パート及び第Ⅱb 相パートにおいて、本薬と
P-gp 阻害作用を有する薬剤47)が併用された 4 例において、有害事象は 2 例[高比重リポ蛋白減少、高ビ
リルビン血症及び筋肉痛各 1 例(重複あり)]に認められ、本薬と P-gp 阻害作用を有する薬剤の併用時
に特有の有害事象は認められなかった。
したがって、P-gp 又は BCRP 阻害薬との併用について、臨床的に問題となる薬物相互作用を示す可能
性は低いことから添付文書における注意喚起は不要と考える。
<CYP3A 誘導薬との併用について>
本薬の主要代謝酵素が CYP3A であることを踏まえると、本薬と CYP3A 誘導薬を併用することで本薬
の血漿中濃度が低下し、本薬の有効性に懸念が生じる可能性があることから、影響の大きさを勘案し、
強い CYP3A 誘導薬は併用禁忌、中程度の CYP3A 誘導薬は併用注意として添付文書において注意喚起を
行う。
機構は、申請者の説明は許容可能と考える。ただし、CYP3A、P-gp 及び BCRP の阻害薬並びに CYP3A
誘導薬と本薬の相互作用に関する知見は限定的であることから、本剤が承認される場合には、製造販売
後において、本薬投与時の薬物相互作用に係る情報は、公表文献等も含め、引き続き収集を行い、新た
な知見が得られた場合は速やかに医療現場に情報提供する必要があると考える。
6.R.6.2
6.R.6.2.1
本薬が併用薬の PK に与える影響
本薬と CYP3A の基質薬との併用について
申請者は、本薬とミダゾラムの臨床薬物相互作用試験において、本薬併用時にミダゾラムの AUCinf が、
非併用時の 8.80 倍に上昇し、本薬が強い CYP3A 阻害作用を示したこと(6.2.2 参照)を踏まえ、申請用
法・用量[本薬 375 mg を 1 日 1 回、2 日目から 5 日目は本薬 125 mg を 1 日 1 回経口投与(以下、
「375/125 mg」)]における CYP3A に対する阻害作用について、以下のように説明している。
当該試験で用いられた本薬の用法・用量[1 日目は本薬 750 mg を 1 日 1 回、2 日目から 5 日目は本薬
250 mg を 1 日 1 回経口投与(以下、「750/250 mg」)]は、申請用法・用量(375/125 mg)よりも高用
量であることから、申請用法・用量(375/125 mg)におけるミダゾラムとの薬物相互作用を PBPK モデ
47)
クラシスロマイシン 2 例、アジスロマイシン 1 例、シクロスポリン 1 例
45
ゾコーバ錠 125 mg_塩野義製薬株式会社_審査報告書
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