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入-33.急性期入院医療について(その3) (135 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212500_00206.html
出典情報 入院・外来医療等の調査・評価分科会(令和5年度第6回 9/6)《厚生労働省》
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課題と論点
(療養病棟入院基本料)
• 療養病床における医療区分等は、平成18年の診療報酬改定において、患者特性や医療提供状況等に応じた慢性期入
院の包括評価として導入された区分であり、累次の改定において医療区分の各項目について見直しをはかってきた。
• 平成30年度診療報酬改定において、療養病棟についてデータ提出加算が要件となり、包括範囲の検査・処置等の実態
を分析することも可能となっている。データ提出加算の提出対象となるデータを分析したところ、
・ 医療区分に応じて医療資源投入量が増えること
・ 同一の医療区分においても医療資源投入量にはばらつきがあること
・ 医療区分によって医療資源投入量の内訳が変わること
・ 疾患・状態としての医療区分と、処置等としての医療区分は医療資源投入量の分布と内訳が異なること
等が明らかとなった。
• さらに、疾患・状態としての医療区分と、処置等としての医療区分を組み合わせた上で医療資源投入量を分析したところ、
・ 医療区分3として評価されている疾患・状態や処置等について、疾患・状態の医療区分3かつ処置等の医療区分3の
医療資源投入量はそれ以外の組合せより高いこと、また、疾患・状態の医療区分3かつ処置等の医療区分1・2の医
療資源投入量はそれ以外の組合せより低いこと。
・ 医療区分2として評価されている疾患・状態や処置等について、疾患・状態の医療区分1・2かつ処置の医療区分2
における医療資源投入量は、疾患・状態の医療区分2かつ処置の医療区分1より高いこと。
・ 組合せの内容によって医療資源投入量の内訳が異なること
等が明らかとなった。
• 療養病棟におけるリハビリテーションの1日あたり医療資源投入量と算定件数について、特に入院料I (医療区分1・ADL
区分1)において医療資源投入量が高く、算定件数(単位数)が多かった。

【論点】
○ 患者特性や医療提供内容等に応じた評価を実施していく上で、疾患・状態また処置等の分類に基づいて、医療区分の
評価を精緻化していくことについてどのように考えるか。
○ 療養病棟において医療区分1かつADL区分1の患者に対し多くリハビリテーションが提供されている実態を踏まえ、療養
病棟におけるリハビリテーションの評価についてどのように考えるか。

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