入-33.急性期入院医療について(その3) (40 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212500_00206.html |
出典情報 | 入院・外来医療等の調査・評価分科会(令和5年度第6回 9/6)《厚生労働省》 |
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○ 急性期病院において入院後48時間以内に全ての患者に栄養スクリーニングを実施し、低栄養リスクがあ
る患者に対し、管理栄養士が定期的に栄養摂取量の把握や栄養状態の評価を行い、個別の栄養管理を
実施した場合、入院後30日以内の負の臨床アウトカムや全死亡率が低下したという報告がある。
【対象・方法】
対象:入院時の栄養スクリーニング(NRS2002)で低栄養リスクがあり、4日以上
入院が見込まれた18歳以上の患者
方法:8つの急性期病院において、介入群(目標を設定し、管理栄養士が個別
的な栄養管理を実施)と対照群(通常の病院給食)を比較(RCT)
個別的な栄養管理
A. 負の臨床アウトカム※
※負の臨床アウトカム
死亡、ICU入室、再入院、主な合併症(院内感染、呼吸不全等)、
Barthel Index 10 %以上低下
◆ 入院後48時間以内に、全ての患者に栄養スクリーニングを実施
◆ 栄養スクリーニングで低栄養リスクがあった患者に対して、
✓ 訓練を受けた管理栄養士が、患者ごとの栄養目標(たんぱく質・エネ
ルギー等)を設定し、栄養計画を作成
B. 全死亡
✓ 経口栄養(患者の状態に応じた食事調整、プロテインパウダー等に
よる栄養強化、補食の提供)と栄養補助食品による栄養管理を実施
✓ 5日以内に経口栄養で1日の栄養目標の75%を達成できない場合
は、経腸栄養や非経口栄養のサポートを推奨
✓ 栄養摂取量は、管理栄養士が各患者の毎日の食事記録に基づき、
24~48時間ごとに再評価
✓ 退院時には、患者への食事カウンセリングを実施
出典: Schuetz P, et al :Lancet 393 : 2312―2321, 2019.
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