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電波環境協議会による「医療機関において安心・安全に電波を利用するための手引き(改訂版)」(令和3年7月)について (112 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190382_00010.html
出典情報 薬事・食品衛生審議会 医療機器・再生医療等製品安全対策部会(令和3年度第2回 3/16)《厚生労働省》
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医療機関において安心・安全に電波を利用するための手引き
次世代 PHS(sXGP 方式)
医療機関で使用されている自営 PHS と同じ、1.9GHz 帯を用いた新たな無線方式による次
世代自営通信システム sXGP 方式の電波による医用電気機器への影響を以下に示します。
この調査 47では端末(sXGP 子機)の送信電力を最大の 100mW として、医用電気機器の不具
合による人体への影響リスクが高い、クラスⅢ及びクラスⅣに該当する 8 種類計 37 台の医
療機器への影響を調査しています。
参-表 8
汎用輸液ポンプ

sXGP 方式の電波による医用電気機器への影響調査対象
5台
補助循環用バルーンポンプ駆動装置

4台

注射筒輸液ポンプ

4台

経皮的心肺駆動装置

1台

血液浄化装置

5台

閉鎖循環式定置型保育器

4台

人工呼吸器

10 台



37 台

体外式ペースメーカ

4台

影響調査の結果を以下に示します。発生した影響のカテゴリー分類、医用電気機器の物理
的な障害状態の分類及び診療や治療に対する障害状態の分類は(4)と同じです。
参-表 9
医用電気

電源

機器
汎用輸液
ポンプ 1

sXGP 方式の電波による医用電気機器への影響調査結果
影響の有無・影響の発生状況

可逆

影響発生距離

カテゴ

影響からの復帰方法

不可逆

の最大値

リー

商用電源

【影響発生状況】閉塞アラームの発生
【解除方法】
:消音/休止ボタン、輸液開始ボ
タンの順でボタンを押して輸液を再開

不可逆

2cm

4

内蔵電池

【影響発生状況】閉塞アラームの発生
【解除方法】
:消音/休止ボタン、輸液開始ボ
タンの順でボタンを押して輸液を再開

不可逆

2cm

4

商用電源

【影響発生状況】閉塞アラームの発生
【解除方法】
:消音ボタン、輸液開始ボタン
の順でボタンを押して輸液を再開

不可逆

5cm

4

内蔵電池

【影響発生状況】閉塞アラームの発生
【解除方法】
:消音ボタン、輸液開始ボタン
の順でボタンを押して輸液を再開

不可逆

7cm

4

血液浄化
装置 2

商用電源

【影響発生状況】スピーカからの異音
【解除方法】
:sXGP 端末を医療機器から離す
ことで異音が消失

可逆

20cm

2

閉鎖循環
式定置型
保育器 4

内蔵電池

【影響発生状況】スピーカからの異音
【解除方法】
:sXGP 端末を医療機器から離す
ことで異音が消失

可逆

3cm

2

注射筒輸
液ポンプ
1

47

総務省/電波環境協議会「医療機関における安心・安全な電波利活用促進シンポジウム」講演資料
https://www.emcc-info.net/medical_emc/pdf/20190228symp.pdf

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