医療機関において安心・安全に電波を利用するための手引き
透析室・化学療法室・外来処置室など
エリアの特徴｜
▮ 透析室では常時、透析装置など生命維持管理装置が使用されている
▮ 患者が長時間滞在するため、携帯電話等の利用ニーズがある
エリア内の電波利用機器・医用電気機器の例｜
携帯電話（患者・来訪者）
無線 LAN 機器（患者・来訪者）
ワイヤレスイヤホンなどの Bluetooth 機器（患者・来訪者）
携帯電話・PHS 等（スタッフ用）
電子カルテ端末・医療業務用端末（業務用無線 LAN 利用）
医用電気機器（透析装置、輸液ポンプなど）
適正な電波利用のための対策実施例｜
❒ 携帯電話（患者・来訪者）
▮ 携帯電話の利用は可能
▮ ただし、透析室には臨床工学技士等が常駐するなど、アラーム発生や万が一のトラブ
ル発生に対処できる安全管理体制が整っていることを前提とする
▮ その上で、医用電気機器への影響やマナーの観点から一定の利用ルールを設ける
・ 医用電気機器との離隔距離を設定（詳細は、p.87 を参照）
・ マナーモード（着信音や操作音の出ない設定）に設定
・ 音楽や動画を見る際はイヤホン等を使用（ワイヤレスイヤホン可）
・ 個人情報の保護、医療情報漏えい防止の観点から撮影・録画は禁止
▮ 通信事業者等と相談の上、屋内基地局や中継局等の電波環境の改善策を検討する
❒ 無線 LAN 機器（患者・来訪者）
▮ 患者・来訪者用無線 LAN を提供（業務用無線 LAN とはネットワークを分離する）
▮ Wi-Fi モバイルルータや携帯電話によるテザリングは一定の制限を設ける（詳細は、
p.38 を参照）
▮ 医用電気機器への影響や携帯電話と同様にマナーの観点から利用ルールを設定する
❒ 医用電気機器（透析装置、輸液ポンプなど）
▮ アラーム時に電波の影響の可能性がある場合は電波利用コーディネータに連絡する

携帯電話・無線 LAN 機器の利用ルールの設定

携帯電話と医用電気機器の離隔距離の設定

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