電波環境協議会による「医療機関において安心・安全に電波を利用するための手引き(改訂版)」(令和3年7月)について (80 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190382_00010.html |
出典情報 | 薬事・食品衛生審議会 医療機器・再生医療等製品安全対策部会(令和3年度第2回 3/16)《厚生労働省》 |
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トランシーバ
一般的に送信機と受信機が一体になった無線機をトランシーバと呼びます。業務用に用い
られるものとしては、以下のような種類があり、それぞれ通信距離、周波数帯、必要となる
手続きが異なります。
表 20
種類
業務用に用いられるトランシーバの種類
特定小電力無線機
簡易無線機(登録局)
簡易無線機(免許局)
MCA 無線機
手続
不要
登録制度
免許制度
免許制度
送信電力
1mW/10mW
~1W、~5W
~5W
~2W
通信距離
100m~300m
1km~3km
1km~3km
中継局を中心に
20km~40km
周波数帯
420MHz 帯
350MHz 帯
150MHz 帯
440MHz 帯
900MHz 帯
460MHz 帯
上記以外にも、携帯電話網や無線 LAN ネットワークを利用する IP 無線機(IP トランシー
バ)も利用されています。
医療機関では、警備等の業務用のほか、災害時等、固定電話や携帯電話が使えない場合、
院外との通信手段として、常備されているケースがあります。また、最近では新型コロナウ
イルス感染症の対策として、隔離エリアとの連絡に使用される例もあります。
アンケート調査結果によれば、応援要請等、平時の業務用トランシーバに関しては、12.5%
の病院で導入されていました。なお、特定小電力無線機のトランシーバは、通常の場合は利
用時間が短いので問題になることは少ないものの、医用テレメータに干渉を与える可能性が
あることに留意しましょう。
図 56
応援要請等、業務用トランシーバの導入状況
(2019 年度アンケート調査結果)
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