電波環境協議会による「医療機関において安心・安全に電波を利用するための手引き(改訂版)」(令和3年7月)について (60 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190382_00010.html |
出典情報 | 薬事・食品衛生審議会 医療機器・再生医療等製品安全対策部会(令和3年度第2回 3/16)《厚生労働省》 |
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無線 LAN ネットワーク整備・保守事業者における留意事項
医療機関が無線 LAN を導入する際には、以下のような事項にも留意しましょう。
表 8
無線 LAN 導入の際の留意事項(無線 LAN ネットワーク整備・保守事業者)
サービス提案・技術的支援等
サービス提案
サービス提案時には、医療機関が持つ利用ニーズや、確実な運用等
の観点に留意しましょう。
特に、無線 LAN が医用電気機器(医用テレメータや無線 LAN 搭載医
用電気機器)への干渉源となりうることを認識し、医療機関へ分か
りやすく説明するとともに、医療機関から問い合わせ等があった場
合には、その可能性も考慮して対応しましょう。
技術的支援
医療機関が無線 LAN の導入に向けた事前検討や詳細検討を行う際、
安全な運用が可能となるための検討に必要な情報の提供など、技術
的な支援を行いましょう。例として、以下のような内容が考えられ
ます。
・ 無線チャネルの設定状況等を記した管理表や、管理方法、環境整備
(利用ルールの策定も含む)方法等について分かりやすい情報の提
供に努めましょう。
・ 医療機関において電波環境を確認するために必要となる機器、チェ
ックリスト、手順等を分かりやすく紹介しましょう。
また、他機関により運用される無線 LAN が隣接しており、干渉等が
懸念される場合には、それらの機関との無線チャネルや配置等の調
整の支援を行いましょう。
対策エリアの検討・事前調査・対策方法の決定など
簡易な事前検討や詳細検討の結果を踏まえ、対策エリアの検討、必要な事前調査を行うとともに、工
期やコストも含めた対策方法を決定しましょう。調査の際には、無線 LAN へ影響を与えうる機器の位
置や、遮へい物の位置等の確認も行いましょう。
事前調査(詳細)・設計
検討内容を基に、詳細な事前調査を行い、無線 LAN AP の配置等の設計を行いましょう。
1 つの無線 LAN AP に多数の端末が接続し通信速度が低下する可能性についても検討しましょう。
施工
着実な施工を行いましょう。
施工後、動作検証の実施を支援しましょう。
医療機関へ納入する際には、無線 LAN AP の配置図面、チャネル管理表、初回点検記録などを作成、提
出しましょう。またこれらは運用時に重要な情報であることから、その内容の十分な説明を行い、医
療機関に対して確実に保管するよう依頼しましょう。
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