電波環境協議会による「医療機関において安心・安全に電波を利用するための手引き(改訂版)」(令和3年7月)について (38 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190382_00010.html |
出典情報 | 薬事・食品衛生審議会 医療機器・再生医療等製品安全対策部会(令和3年度第2回 3/16)《厚生労働省》 |
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医用テレメータ製造販売業者における留意事項
医療機関が医用テレメータを導入する際には、以下のような事項にも留意しましょう。
表 3
医用テレメータ導入の際の留意事項(医用テレメータ製造販売業者)
サービス提案・技術的支援等
サービス提案
サービス提案時には、医療機関が持つ利用ニーズや、確実な運用等の観点に
留意しましょう。その際、性能限界があることや、運用後の定期的な点検契
約等も併せて提案しましょう。
技術的支援
医療機関が医用テレメータの導入に向けた事前検討や詳細検討を行う際、安
全な運用が可能となるための検討に必要な情報の提供など、技術的な支援を
行いましょう。例として、以下のような内容が考えられます。
・無線チャネル管理表や、管理方法、環境整備(利用ルールの策定も含む)
方法等について分かりやすい情報の提供に努めましょう。
・医療機関において電波環境を確認するために必要となる機器、チェックリ
スト、手順等を分かりやすく紹介しましょう。
また、近隣医療機関等との混信が懸念される場合には、該当する医療機関と
の無線チャネルや配置等の調整の支援を行いましょう。
さらに、医療機関建設前の段階で支援を行う際には、建設前から適切な計画
を立てることが重要であることを説明しましょう。
サービスエリアの検討・事前調査・対策方法の決定など
サービスエリアの検討
診療科目、看護単位の場所、送信機台数などの情報を確認しましょう。
電波環境の検討
建物の構造、設備などの情報を入手しましょう。
また、医療機関周辺における医用テレメータへ影響を及ぼしうる機器等の利
用状況などを調査しましょう。
事前調査(詳細)
・設計
検討内容を基に、詳細な事前調査を行い、アンテナ配置やアンテナ配線等の設計を行いましょう。その
際、障害予測も立てましょう。
アンテナ施工・機器設置
施工事業者との情報共有を密にし、着実な施工を行いましょう。
アンテナは後からの変更等が困難であることを踏まえた部材選定やアンテナシステム構築等を行いま
しょう。また、アンテナは各種電気電子機器から適切な離隔距離となるようにしましょう。医用テレメ
ータの受信エリア内に電気電子機器を設置するときには、医用テレメータの受信アンテナから適切な
離隔距離を確保することが必要です。必要な離隔距離は、適合している不要電波の規制規格の許容値を
基に定めます(例えば、VCCI クラス B 機器では「50cm 以上離す」ことが望ましく、VCCI クラス A 機器で
は干渉原因となる不要電波が 10dB 高くなるので、離隔距離は「1.6m 以上離す」ことが望ましいです)12。
アンテナ工事図面、電界強度検証記録、無線チャネル管理表、初回点検記録等を作成、提出しましょう。
これらは運用時にも重要な情報であるため、十分な説明を行い適切に保管するよう依頼しましょう。
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脚注 9 を参照
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