電波環境協議会による「医療機関において安心・安全に電波を利用するための手引き(改訂版)」(令和3年7月)について (55 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190382_00010.html |
出典情報 | 薬事・食品衛生審議会 医療機器・再生医療等製品安全対策部会(令和3年度第2回 3/16)《厚生労働省》 |
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導入に当たっては、関係者の支援を受け、以下のような取組を必要に応じて実施しましょ
う。その際、電波利用コーディネータや電波利用安全管理委員会(4-1.及び4-2.を
参照)を中心として部門横断で情報の共有・連携を図ることが望ましいと考えられます。
表 6
無線 LAN 導入の際の取組(医療機関)
事前検討
以下の事項について確認しましょう。その際、無線 LAN ネットワーク整備・保守事業者や機器を設置
する業者、建築事業者等から、サービス提案に加え、技術的支援や情報を受けましょう。
また、各事項について、医療機関の事情等と比較して対応の可否について検討しましょう。
①利用に伴うメリット、デメ
他医療機関における事例等を参照し、利用に伴う以下のようなメリッ
リット等の確認
トとデメリット等があることを確認しましょう。
メリット
・機器設置の自由度や可搬性の向上
デメリット
・通信切れは不可避(性能限界)
等
・医用電気機器(医用テレメータや無線 LAN 搭載
医用電気機器)への干渉源となりうる 等
②利用したいサービス・利用
医療機関内で利用したいサービスや利用形態を検討しましょう。
形態や適した周波数の検討
・
医療・診療系ネットワーク、事務系ネットワーク、患者・来訪者用
ネットワークなど、それぞれの利用形態に関しての基本方針(セキ
ュリティ、サービスレベル、利用ポリシーなど)の検討をしましょ
う。
・
利用したいサービスや利用形態などに応じて 2.4GHz 帯と 5GHz 帯
それぞれの周波数の特性を活かして適切なネットワークを構築し
ましょう。例えば、医療・診療系のネットワークには干渉が少ない
5GHz 帯、患者・来訪者用のインターネット接続には 2.4GHz 帯を用
いてネットワークを複数構築するなどの方策が考えられます。
・
また、単一のネットワークであっても、仮想 LAN 技術などを用いて
ネットワーク分離して、医療・診療系、事務系、一般のインターネ
ット利用などを個別に管理することなどもできます。
・
医療機関内で利用可能なサービスを明示したり、患者・来訪者用無
線 LAN サービスを積極的に提供する場合には、利便性向上を図る
と同時に持ち込み端末の増加などを防ぐ効果も期待できます。
③必要経費・工期等
導入に当たり必要となる経費(運用時の経費等も含む)
、保守契約範
囲、工期等について確認しましょう。
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