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電波環境協議会による「医療機関において安心・安全に電波を利用するための手引き(改訂版)」(令和3年7月)について (93 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190382_00010.html
出典情報 薬事・食品衛生審議会 医療機器・再生医療等製品安全対策部会(令和3年度第2回 3/16)《厚生労働省》
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医療機関において安心・安全に電波を利用するための手引き
●電波の特徴
私たちの声は空気や水の無いところでは伝わりませんが、電波は宇宙空間のように空気や
水がないところでも伝わります。
木やガラスのように電気を通しにくい性質のものは通り抜けますが、金属のように電気を
通しやすい性質のもの(導体)には反射・吸収されます。ですから、鉄製の扉の反対側や鉄
骨の建物の中へは電波が届きにくくなります。また、人間の体も導体ですので、同様です。
さらに、地面、床や天井でも同じように電波が反射・吸収されるため、地下や上下の階には
電波は届きにくいです。また、電波は材質が違うもの、例えば空気から水へ進むとき、その
境界面で進行方向が変わります。強い雨の日、衛星放送の画像が乱れることがありますが、
これは雨粒が衛星放送の電波の進む方向を曲げるためです。さらに、電波は水中を進むとき
に大きく減衰(弱くなる)します。

参-図 2

電波の特徴

反射や透過など

このように電波は様々な性質を持ちますが、周波数によってその性質が変わります。例え
ば高い周波数の電波は低い周波数よりも水中での減衰が大きく、遠くへ届きにくくなります。
●日常生活における電波
電波は、音や映像などの情報を離れた場所へ伝えることができます。テレビや携帯電話は
この性質を使っています。最近は、携帯電話や電気自動車などを無線で充電することもでき
るようになっています。
電波は、携帯電話やテレビの他にも、ラジオ、無線 LAN、電波時計の標準電波、気象レー
ダなど様々なものに用いられ、今や私たちの日常生活に欠かすことができないものとなって
います。

参-図 3

電波利用のイメージ

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