【資料2】新型インフルエンザ等対策政府行動計画(令和6年4月24日時点案) (27 ページ)
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公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_39968.html |
出典情報 | 厚生科学審議会 感染症部会(第84回 5/7)《厚生労働省》 |
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実施に関する基本的な考え方等
第3節 様々な感染症に幅広く対応できるシナリオ
(1)有事のシナリオの考え方
過去に流行した新型インフルエンザや新型コロナ以外の呼吸器感染症も念
頭に、中長期的に複数の感染の波が生じることも想定し、幅広く対応できるシ
ナリオとするため、以下の①から④までの考え方を踏まえて、有事のシナリオ
を想定する。
① 特定の感染症や過去の事例のみを前提とするのではなく、新型インフルエ
ンザや新型コロナ以外の新たな呼吸器感染症等が流行する可能性を想定し
つつ、病原体の性状に応じた対策等についても考慮する。
② 病原体について限られた知見しか明らかになっていない発生初期には、感
染拡大防止を徹底し、早期の終息を目標とする。
③ 科学的知見の集積による病原体の性状の把握、検査や医療提供体制の整備、
ワクチンや治療薬の普及等の状況の変化や社会経済等の状況に合わせて、適
切なタイミングで、柔軟かつ機動的に対策を切り替えることを基本とする。
④ 病原体の変異による病原性や感染性の変化及びこれらに伴う感染拡大の
繰り返しや対策の長期化の場合も織り込んだ想定とする。
また、シナリオの想定に当たっては、病原体の性状(病原性、感染性、薬剤
感受性等)のリスク評価の大括りの分類を設け、それぞれのケースにおける対
応の典型的な考え方を示す22。その上で、柔軟な対応が可能となるよう、対策
の切替えについては第3部の新型インフルエンザ等対策の各対策項目の考え
方及び取組の部分で具体的な対策内容の記載を行う。
新型インフルエンザ等対策の各対策項目については、予防や準備等事前準備
の部分(準備期)と、発生後の対応のための部分(初動期及び対応期)に大き
く分けた構成とする。
(2)感染症危機における有事のシナリオ(時期ごとの対応の大きな流れ)
具体的には、前述の(1)の有事のシナリオの考え方も踏まえ、感染症の特
性、感染症危機の長期化、状況の変化等に応じて幅広く対応するため、初動期
及び対応期を、対策の柔軟かつ機動的な切替えに資するよう以下のように区分
し、有事のシナリオを想定する。時期ごとの対応の特徴も踏まえ、感染症危機
対応を行う。
22 リスク評価の大括りの分類とそれぞれのケースにおける対応について、例としてまん延防止であれ
ば、第3部第6章第3節を参照。
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