よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


【資料2】新型インフルエンザ等対策政府行動計画(令和6年4月24日時点案) (72 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_39968.html
出典情報 厚生科学審議会 感染症部会(第84回 5/7)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

情報収集・分析(準備期)

第2章 情報収集・分析
第1節 準備期
(1)目的
感染症危機管理において、新型インフルエンザ等による公衆衛生上のリスク
の把握や評価、感染症予防や平時の準備、新型インフルエンザ等の発生の早期
探知、発生後の対応等の新型インフルエンザ等対策の決定を行う上では、情報
収集・分析が重要な基礎となる。
情報収集・分析では、新型インフルエンザ等対策の決定に寄与するため、感
染症インテリジェンスの取組として、利用可能なあらゆる情報源から体系的か
つ包括的に感染症に関する情報を収集・分析し、リスク評価を行い、政策上の
意思決定及び実務上の判断に資する情報を提供する。
情報収集・分析の対象となる情報としては、国内外の感染症の発生状況や対
応状況、感染症サーベイランス等から得られた国内の疫学情報、感染症の特徴
や病原体の性状(病原性、感染性、薬剤感受性等)、臨床像に関する情報等の
ほか、医療提供体制や人流、国民生活及び国民経済に関する情報、社会的影響
を含む感染症流行のリスクに関する情報が挙げられる。
平時には、定期的に行う情報収集・分析に加えて、情報内容の整理や把握手
段の確保を行うなど、有事に向けた準備を行う。
なお、感染症サーベイランス等については、次章「サーベイランス」にて具
体的に記載する。
(2)所要の対応
1-1. 実施体制
① 国は、平時から感染症に関する情報収集・分析の目的を JIHS 等と共有
した上で連携し、感染症インテリジェンスに資する国内外からの情報を収
集・分析し、リスク評価を行う体制(以下「感染症インテリジェンス体制」
という。)を整備する。また、国内外の関係機関や専門家等との交流や往
来を深める等、人的・組織的ネットワークの形成や維持・向上に努める。
特に、感染症インテリジェンスに資する情報収集・分析の結果が有事の
際に迅速かつ効率的に集約されるよう、平時から国内外の関係機関等との
人的・組織的な関係性を築き、連携体制の強化を図る。
例えば、二国間及び多国間における感染症情報の共有等の協働の枠組み
(WHO、世界健康安全保障イニシアティブ(GHSI)や日中韓保健大臣会合
等)による連携、在外公館及び独立行政法人国際協力機構(JICA)等の様々
な関係機関との連携等により情報を収集・分析できる体制を構築する。
(厚
生労働省、外務省、文部科学省)

- 72 -