【資料No.1】2.5_臨床に関する概括資料 (38 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_26901.html |
出典情報 | 薬事・食品衛生審議会 薬事分科会(令和4年度第3回 7/20)、医薬品第二部会(令和4年度第6回 7/20)(合同開催)《厚生労働省》 |
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2.5 臨床に関する概括評価
投与 48 時間後における呼吸器症状のサブ合計スコアのベースラインからの変化量
投与 48 時間後における呼吸器症状に熱っぽさ又は発熱を加えた 5 症状のサブ合計ス
コアのベースラインからの変化量
投与 120 時間後における呼吸器症状に熱っぽさ又は発熱を加えた 5 症状のサブ合計ス
コアのベースラインからの変化量
一方,以下の項目については C24 と統計的に有意な相関関係が認められなかった.
Day 6 におけるウイルス力価のベースラインからの変化量
投与 120 時間後における呼吸器症状のサブ合計スコアのベースラインからの変化量
2.5.3.2
2.5.3.2.1
内因性要因
性別の影響
T1211 試験において,日本人健康成人男性 (コホート L 及び M) 及び女性 (コホート O) に,
S-217622 (錠剤) を Day 1 のみ負荷用量 750 mg,その後 Day 2~5 に維持用量 250 mg を 1 日 1 回
反復経口投与したときの薬物動態パラメータ及び幾何平均値の比を表 2.5.3.2-1 に示す.日本人
健康成人男性に対する日本人健康成人女性の Cmax 及び AUC0-τ の比は,Day 1 ではそれぞれ 1.22
及び 1.17 倍,Day 5 ではそれぞれ 1.16 及び 1.10 倍であり,男女間で S-217622 の曝露に大きな
差はなかった.
表 2.5.3.2-1
S-217622 (錠剤) を日本人健康成人男性又は日本人健康成人女性に 1 日 1 回 5
日間空腹時反復経口投与したときの薬物動態パラメータ比較
幾何平均値
投与日
パラメータ
例数
1
5
男性
幾何平均値の比
(コホート L 及び M)
女性
(コホート O)
28
8
女性 (コホート O)/
男性 (コホート L 及び M)
Cmax (μg/mL)
32.8
39.9
1.22
AUC0-τ (μg·hr/mL)
549.4
644.4
1.17
例数
28
8
Cmax (μg/mL)
48.0
55.8
1.16
AUC0-τ (μg·hr/mL)
922.2
1019
1.10
出典:5.3.3.1-01_T1211 interim CSR-3_Table 11-14,5.3.3.1-02_S-217622-CPK-012-C_Table S1 改変
また,母集団薬物動態解析 (2.5.3.1.3.1 項参照) において,S-217622 の薬物動態に及ぼす性別
の影響を検討した結果,性別は影響要因として選択されなかった.母集団薬物動態解析の結果,
体重が S-217622 の薬物動態に及ぼす影響要因として選択されたこと及び上述の T1211 試験に
おけるコホート L,M (日本人男性) 及び O (日本人女性) の平均体重がそれぞれ 68.01 kg,
66.21 kg 及び 57.71 kg であったことから,上述の薬物動態の違いは性別ではなく,体重の違い
による影響である可能性が示唆された.
したがって,性別による用量調節の必要はないと判断した.
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