■ 大学病院における医師の働き方に関する調査研究報告書 (29 ページ)
出典
公開元URL | https://ajmc.jp/news/2023/04/17/5048/ |
出典情報 | 全国医学部長病院長会議 記者会見(4/17)《全国医学部長病院長会議》 |
ページ画像
プレーンテキスト
資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。
1)労働時間短縮により教育(卒前)、研究に生じる影響について(複数回答可)
①授業の準備に必要な時間の確保が出来なくなり、教育の質の低下が生じる
②学生への個別指導時間の確保が出来なくなり教育の質の低下が生じる
③臨床実習で必要な時間の確保が出来なくなり、臨床教育の質の低下が生じる
④研究時間の確保が出来なくなり、研究成果が減少する
⑤その他
回答病院数
68 (84.0%)
66 (81.5%)
72 (88.9%)
73 (90.1%)
15 (18.5%)
⑤その他でいただいた主な意見
〇 医学部の教員は研究、教育、臨床の三つの役割を果たすために時間を最大限フレキシブルに使っ
ているが、それでも三つの役割を十分に果たすための総時間数が不足する状況になっている。労働
時間が短縮されると研究や教育に充てる時間数が更に低下する事に直結し、特に研究の量と質の
低下につながる。現在の医学研究では様々な社会的要請や規制等をクリアして研究を計画・実施す
る必要があり、そのために必要とされる事務作業も年々増加している。労働時間の短縮によりこうした
業務にも支障が生じ、臨床研究などが停滞することで先端的な医療の実現という大学医学部にとっ
て最も重要な責務を果たせなくなることを危惧する。
〇 研修医、専攻医など、修練が必要な時代に、労働時間を短縮することは、医師としての命取りで、ひ
いては国全体の医療・医学レベルの低下に直結すると危惧します。
〇 上記の1)~4)全てが該当すると思われるが、これはひとえに大学教員の数が臨床、研究、教育の
全て担うという点で圧倒的に不足しているということが問題点であり、“現状の教員数において労働時
間を短縮すると”という条件付きであることを明記しておきたい。また、特に若手教員は外勤によって
市中病院の医師と同等の給与水準を維持しているため、労働時間の短縮により外勤ができなくなる
ことで収入減が予想され、ますます教員がいなくなることが懸念される。
2)貴学における、医師が行う教育、研究を支援するためのスタッフの配置状況状況について
(1)医学教育支援センター等の職員の配置状況
配置人数
病院数(人数)
0名
4
①教員(常勤)
43
②教員(非常勤・短時間雇用)
33
③事務職員(常勤)
17
④事務職員(非常勤・短時間)
⑤ラーニング・マネジメント・システム管理者
42
└常勤職員
46
└非常勤(短時間)職員
2名
3名
4名
5名以上
6
10
13
23
14
0
4
15
12
2
8
7
13
2
2
3
31
4
7
9
76
18
34
57
8
8
3
0
1
0
1
1
2
1
15 ( 77)
10 ( 19)
(2)シミュレーションセンターについて
①シミュレーションセンターのスタッフ数について
配置人数
①専任職員
②専任職員 内教員
③兼務職員
④兼務職員 内教員
⑤その他の職員
⑥その他の職員 内教員
(413)
( 80)
(125)
(146)
病院数(人数 )
0名
1名
2名
3名
4名
5名以上
19
37
15
23
44
56
22
20
16
17
7
2
16
3
14
15
6
1
4
3
10
8
1
0
3
2
10
6
0
0
9
1
10
3
2
0
25
1名以上
配置合計
1名
1名以上
配置合計
54 (158)
29 ( 55)
60 (188)
49 (125)
16 (34,5)
3 (4)