３.改善状況
1）医師の働き方改革という観点から、大学病院での教育において改善（サポート、効率化、タスクシフト等）
が進んでいると感じていますか。
① 感じる
② やや感じる

回答人数(割合)
58 (5.9%)
168 (17.2%)

③ あまり感じない

370

(37.8%)

④ ほとんど感じない

382

(39.1%)

回答合計人数

978

(100.0%)

【主な自由記載】
〇 Webシステムを利用でき、出欠の管理、小テストの実施、アンケートの実施などが簡便になった。資
料配布は不要で、ペーパーレス化が進み、学生にも好評である。
〇 教育は医師しかできないと思います。ただ、医師でなくてもできる作業（テストの採点など）はコン
ピュータで処理されるなど、非常に助かっている部分もあります。
〇 教育の専任職員の配置や、専門的な教育ツールの提供がない。コロナ禍により、IT技術の導入が促
進され、Webを通じた遠隔教育やコンテンツの共有がしやすくなったことは歓迎できる。しかし、学
生・研修医・専攻医・指導医の屋根瓦が機能せず、すべての教育が指導医に集中しているため、指
導医の負担はまだまだ大きいと感じている。
〇 執行部で検討いただいているが、一般の職員にはまだ目には十分には見えない段階である。現時
点での成果として、教育のオンデマンド配信などの進歩は一般の職員が享受できている（ただし、こ
れらも在宅や夜など自己研鑽になってしまうが）。
〇 学生教育、特に臨床実習における教育は難しい。診療で手一杯である。以前は医師の背中を見て
いろという姿勢で十分であったが、学生からは系統だった教育が求められている。実際の臨床現場
を見せることはできるが、座学も含めたところまで行うとなると、臨床実習を担当する教員が必要であ
る。当院の循環器内科ではいち早くそれを導入し、学生からの評判は極めて高い。今の教室員だけ
では、循環器内科同等レベルの教育には届いていない。
〇 現在までの研修では、各科において研修医のセミナーの時間を業務より優先させていただける点、
当直日の変更・交代が容易である点、当直日の入りと明けが休みにしていただける点、業務が17:00
を超過してしまっている場合にもし他院の受診などの予定がある場合などに柔軟に対応していただ
ける点など初期研修医へのサポート面は充実しているように感じております。
〇 研修医のサポートはセンターでかなり手厚くカバーしていただいていると思う．市中病院で研修して
いた頃よりも効率面や内容含め大変充実している印象を受ける。
〇 かつては教育現場での準備なども医師（教員）で行なっていたこともありましたが、事務担当の方々
が事務的なことを全て精力的に行なってくださり、医師（教員）は実際の講義準備、講義、試験準
備、試験実施に注力できてきているように感じます。
〇 従来より事務（教務課など）の強力なサポートがある。さらに国家試験資料の配布など試験問題作成
に対するサポートも増えている。ウェブでの資料登録なども進んでおり作業の負担は減っている。
〇 診療業績を挙げることに注力しており他の業務への配慮はなされていないと感じる。大学病院として
のアイデンティティをそこで働く医師が感じにくい状況となっている。また病院の中での教育業務に
対しては適正に評価されていない。結果として改善を進めるための議論さえ行われていない。

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