東北大学大学院医学系研究科医学教育推進センター 石井 誠一 特命教授
ヒアリング内容（1/6）

プロフィール
石井 誠一 特命教授
 所属
東北大学大学院医学系研究科医
学教育推進センター 特命教授

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所属学会・資格等
日本医学教育学会
日本外科学会
日本消化器外科学会
日本環境感染学会
ヨーロッパ医学教育学会（AMEE)
日本医学英語教育学会

■ 座学の講義科目はオンラインでも一定の効果が上がっている。
• リアルタイムでのオンライン授業を取り入れており、聴講できなかっ
た学生に対してはオンデマンドで配信をしている。ただし人と人と
の繋がりも大切だと考えているため、いつでも自由にという形はとっ
ていない。
• 学生にとってオンライン授業の方が、移動せず自宅から聴講できる
方が良い、講義室でスクリーンを見るよりもPCの方が図形が綺麗
に見えるので学びやすいという意見が多い。
• コロナ禍における約2年半のオンライン授業の経験では、学生の知
識習得に関しては対面と遜色がない。
• ５人〜８人のグループ学習を頻繁にしているが、対面でのディス
カッションよりも、オンラインの方が学生のディスカッションが弾む
傾向がある。

石井 誠一 特命教授

• オンラインでグループ学習を実施しているが、複数グループを一人
の教員が巡回することが無理なくでき、学習室まで移動する手間
が省け効率が良く、オンラインの方がはるかにやりやすい。

東北大学大学院医学系研究科医学教育推進センター
東北大学大学院医学系研究科医学教育推進センター 石井
石井 誠一
誠一 特命教授
特命教授
ヒアリング内容（2/6）

■ 実習に関してはオンラインに置き換えることは難しい。
• 実習の事前段階ではeラーニングでも問題ないが、実習や実技試験に関しては評価者の教
員が生で見て、その場で評価するために置き換えることができない。対面でなければ磨けな
い対人関係などのスキルの習得のための教育はDX化が難しい。
• 学生の声を拾い上げることや、きめの細かい対応はオンラインでは難しかったが、情報科学
の博士課程を卒業した教員の活躍により、学生の声を拾ってもらえたため、オンライン化で
効率化したとしても人的サポートは重要。
• 各大学が求めているのは実技教育用のシミュレーターなどであり、これらがあれば実技教育
のDX化に寄与する可能性があるが、せめて半数くらいの大学に行き渡る必要がある。
• 各大学少ない資源で自分たちの学生対応をしているため、実技シミュレーションの貸し借り
は難しい。全国共用で実技シミュレーションを使用できる施設があれば働き方改革にもつな
がり、多くの大学が要望している。

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