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■ 大学病院における医師の働き方に関する調査研究報告書 (61 ページ)

公開元URL https://ajmc.jp/news/2023/04/17/5048/
出典情報 全国医学部長病院長会議 記者会見(4/17)《全国医学部長病院長会議》
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設備及びインフラ環境の整備(教育用教材開発向け設備)

• 教員個々が教育資料を作成している現状であり、アシストするスタッフや教育にアドヴァイスする専門家、
設備などは全く無い。

教育用教材開発のための設備等整備
(N=79 未回答3病院除く)

• 教材開発については教員個人で行っており、これまで教育用教材開発のための設備等整備を積極的に
行っていない。
• 携帯用のビデオカメラやVR教材作成のための360度カメラ、教材を視聴するためのタブレット端末やVR用
ゴーグルなどの不足。これらを管理する技術系職員の不足。eラーニングを行うためのプラットフォームを
活用するための資金の不足。

① 十分であ
る, 43.0%

• 現代医学教育博物館などで教育用教材の開発を行っているが、全学的な取り組みの組織ではない。
• 昨今では特にコロナ禍に対応する必要性が生じ、オンデマンド型教材やリアルタイムオンライン授業用
の教材を開発する機器が不足しているため、平時よりも準備等に時間を要している。

② 不十分で
ある, 57.0%

• 手術動画の加工作業(個人情報を削除する作業等)や、e-learning教材の撮影機材、スタジオ等の整備
が不十分である。
• 授業担当講座等に授業内容を委ねており、教育用教材開発に特化した部門・設備、整備が不十分であ
る。また、AIや3D、VRを活用した教育ないようの充実など、新たな医学教育を施すためのハード・ソフト
面が未整備である。
• 整備に係る費用及び人員が不十分

教育用教材開発のための
設備等整備

回答数

構成比率

① 十分である

34

43.0%

② 不十分である

45

57.0%

総計

79

• 設備等は整備されているが、更新が不十分である。
• 多機能講義室、シミュレーション教育用機材、OSCE試験室、e-ラーニングコンテンツ、WiFi環境、OSCE用
録画録音環境、OSCE用クローズドWiFi環境、e-ラーニングコンテンツ作成室・作成用機材
• 大学運営資金の減少に伴い十分な資源が活用できない。
• 動画作成のための設備が不足している。

設備及びインフラ環境の整備(シミュレーションセンターの施設・設備)

シミュレーションセンターの施設・設備(シミュレーターを
含む)の整備(N=80 未回答2病院除く)

① 十分である,
41.2%
② 不十分であ
る, 58.8%

シミュレーションセンターの施設・設
回答病院数 構成比率
備(シミュレーターを含む)の整備
① 十分である

33

41.2%

② 不十分である

47

58.8%

総計

80

• 高額なものが多く、計画的に少しずつしか購入・更新できないため。
• 所有シミュレーターは数が不足し、また各部局から管理を委託されているシミュレーター機器の多くは老
朽化しているため、卒前医学教育に必要なシミュレーション教育やOSCE等に活用する医学用教育シミュ
レーターの導入(更新)が必要不可欠な状況となっており、機器を導入(更新)することで教員の負担軽
減に資するものと考えられる。
• 診療科で購入した機材等の持ち込みもあり、備品管理体制を見直し、保守対策を講じることで、より有用
的に使用できるようになると考えられる。
• 設備や物品の数については十分にあるが、経年劣化により入れ替えが必要なものも相当数ある。
• 設備等は整備されているが、更新が不十分である。
また、現在、センターに設置されているシミュレーターの中には、学生の実習には良いが、医師の手技の
練習には、適応できないシミュレータもあり、十分でない状況である。今後整備を予定している。
• 卒後教育のシミュレーターが不足している
• 特にコロナ禍になってからはPreとPost 両OSCEでシミュレーターを活用しているが、With コロナの時代に
なっても口腔内診察などは今後もシミュレーターを使用せざるを得ない可能性が高いと考える。Post-CC
OSCE では1つのステーションでの列数を多く設定しているので、課題によって所有するシミュレーターだ
けでは対応できない場合が想定される。コロナ禍以降多くのシミュレーターを購入することができたが、
やはり人的資源が足りていない。少ない人員(1.5名)で管理し、彼らの労働環境を守るべく超過勤務を
必要最小限に留めていることもあり、管理が行き届いていないのが現状である。
• 日進月歩で医療技術が進む中、シミュレーターの更新費、管理費、人件費等予算が潤沢とは言えない
ため
• 部屋の狭小化や部屋数が少ないことが問題であり、高額機器の老朽化に伴う修繕・更新・新規購入に
予算面等の問題から十分対応できていない。
• 保有機器数は多いが、いずれも旧式のものであり、最新の医療技術の習得の十分な助けにはならない
ため。
• 予算不足により更新できていない老朽機器がある、スペースが足りない
• シミュレータ(心臓・腹部超音波検査バーチャルシミュレータ、次世代型救命救急シミュレータ、気管支・
消化器内視鏡トレーニングシミュレータ、腹腔鏡下手術手技トレーニングシミュレータ)が購入から10年
程度経過しており、不具合も出てきていることから、更新が必要。使用できない場合は臨床現場での見
学のみとなるため、教育と診療の業務が集中することになり、診療科には負担となる。また見学のみとな
ると学生への教育効果も低下することが考えられる。また、OSCEに必要なシミュレータの数が不足してい
る。
• 一定のシミュレーション施設・設備を揃えているが、本院の規模(教職員数や多様な部署・職種)に対して
必要なシミュレーション教育を施すためには不十分である。
特に、働き方改革の観点からいえば、時間的な制約がある中でシミュレーション教育の企画・運営を実
施する必要があるので、時間の他に物理的な要因となる施設・設備の充実が必要である。

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