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■ 大学病院における医師の働き方に関する調査研究報告書 (41 ページ)

公開元URL https://ajmc.jp/news/2023/04/17/5048/
出典情報 全国医学部長病院長会議 記者会見(4/17)《全国医学部長病院長会議》
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3)医師の働き方改革という観点から、大学病院での診療において改善(サポート、効率化、タスクシフト等)
が進んでいると感じていますか。
① 感じる

回答人数(割合)
108 (11.0%)

② やや感じる

358

(36.5%)

③ あまり感じない

271

(27.7%)

④ ほとんど感じない

243

(24.8%)

回答合計人数

980

(100.0%)

【主な自由記載】
〇 朝の勤務外カンファレンスの勤務時間内における開始に変更した。夕方のカンファレンスを昼間に
行い、夕方の勤務終了を早めに行うようにした。宿直明けは特殊な場合を除き、午前中勤務で終了
する事を可能にした。少人数で適確に診療を行い、申し送り、診療を継続する医療体制が習慣と
なってきた。これまでのように急性期患者が改善するまで3-4日主治医が張り付く体制から、主治医
は存在するが、チームで診療する事が習慣付いた。
〇 新型コロナの影響で現在少し進んでいないが、助産師―医師間のタスクシフトシェアにより正常分娩
は院内助産上がりの患者の妊婦健診、分娩は助産師中心で行えており今後の更なる発展が期待さ
れる。助産師側のモチベーションもあがり、医師の労働時間の減少、夜間呼ばれる回数の減少など
効果が期待される。タスクシフトシェアの範囲は助産師職務内で施行が法的に制限されるため、医
師、助産師ともにガイドラインに遵守した行動が求められるため医師、助産師双方の再教育が必要
である。しかし助産師に許容される医療範囲は現在の助産師の職務内容よりはるかに大きく、十分な
話し合いの後にはかなりの範囲で医師のルーチン業務の減量が図られる事を期待している。現在、
県内の複数施設において、院内助産、産褥ケア事業を開始しており、2,3年後においては1-3割
を院内助産対象とする事を目指し種々の活動に取り組んでいる。
〇 タスクシフト等の改革は進んでいる。以前は医師が検体搬送や患者搬送、さらに患者を搬送したあと
の車いすやストレッチャーの返却等も行っていた。ようやく、医師としてするべき仕事ができていると
感じる。また、チーム医療制により休日出勤の頻度は減少した。しかし、それでも時間外労働時間を
実際より減らして申請している現状がある。今後、働き方改革によってさらに申請時間を減らすことに
なる。
〇 タスクシフトの考え方・順序が違うと考えます。大学組織のような病院では管理職側に職務・権限が
集中する傾向があり、そのような職務をタスクシフトすることによって全体が機能的に動けるのではな
いかと考えますが、むしろ非管理職のタスクシフトが協調されるために管理職の業務量増加が起きて
いるのが現状の働き方改革となっており、実際にタスクシフトというよりは人任せの状態ができあがり
つつあるように感じます。
〇 システムがどんどん複雑化し、1つのことを遂行するためにもこれまでの2倍、3倍の時間がかかるよう
になってきている。また、複雑故の間違いなども起こっている。システムは、追加されるべきではなく
その都度再構築されるべき。仕事量はコメディカルも含めて明らかに増加している。また、職種間の
連携のためのシステムなども煩雑すぎて機能していない。ただ入力されているのみ。もっとautomatic
な診療システムが必要と思います。

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