○個別事項(その18)について 総ー2 (63 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212500_00234.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 総会(第575回 12/22)《厚生労働》 |
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○ 様々な精神疾患が思春期や成年早期に発症することが知られている。
○ 精神疾患の早期や前駆期においては、不安や抑うつ、意欲減退、不眠等の非特異的な症候や、閾値以
下の精神病症状等を認めることが明らかにされており、比較的若年の有症状者、受診者への重点的な早
期介入がより重要とされている。
■ 精神病症状の発現モデルと早期介入の範囲
■ 精神病性障害における早期発見・早期介入の目的
精神保健医療サービスによる介入範囲は広がっている。
若年期の不安、抑うつ、意欲
減退等の非特異的症状や、軽
度の認知機能障害、社会機能
の低下を評価(早期発見)
⬇
ストレス耐性獲得のための心
理教育や認知機能訓練等を含
め、可能な限り非侵襲的で適
時適切な介入(早期介入)
⬇
精神疾患の進行の予防・緩和、
軽症化 等
○ 疾患の進行あるいは症状の悪化を予防・緩和する。
○ 関連する神経生物学的変化や神経病理学上の悪化あるいは進行を
予防・緩和する。
○ 抑うつ、不安、自殺、物質使用などの二次的な精神症状・精神状態
の出現を防止・軽減する。
○ 役割機能の明らかな低下や達成不全を予防・軽減する。
○ 深刻な精神病性の経過や非自発的な入院にしばしば伴う当事者あ
るいは家族のストレスやトラウマ的体験を防止・軽減する。
○ スティグマを軽減し、心理教育を早期に提供する。
○ 本来の正常な発達過程が阻害されるのを軽減、あるいは最小化する。
○ 地域や政府にかかるコストを縮減する。
出典:早期精神病の診断と治療(医学書院、2010)
■精神保健医療サービスが重点的に支援すべき対象(支援先カテゴリー別)
◇ 国勢調査結果に基づき年齢性別を統制した健常対照者
500名、うつ病患者500名に対してアンケート調査を実施。
◇「メンタルヘルス・精神疾患に対する施策として、重点的に
取り組むべき対象」について、精神医療サービスの利用が
あった者と無かった者の回答を集計したところ、利用者、非
利用者とも、「思春期・青年期」が最多であり、特にサービス
利用者においてその割合が高い。
小児・児童
思春期・青年期
中年層
高齢層
妊産婦
在留外国人
分からない
サービス利用者
サービス非利用者
0%
20%
40%
60%
80%
出典:Uchino T, Fukui E, Nemoto T et al., Perceptions and attitudes of users and non-users of mental health services concerning mental illness and
services in Japan. Front Psychiatry, 2023
100%
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