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○個別事項(その18)について 総ー2 (83 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212500_00234.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 総会(第575回 12/22)《厚生労働》
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外傷後ストレス障害(PTSD)の診断等について
○ 外傷後ストレス障害(PTSD)の診断には、診断基準の種類にもよるが、共通して、複数の主要症状が、一
定期間持続することとされている。
○ トラウマ体験後、早期にPTSD症状を呈す場合、一部の症状が持続する場合、解離症等の他症状を認め
る場合等もあるため、PTSDの診断に至らない場合にも、トラウマ症状等に対する介入が行われる。

PTSDの診断基準(抄)

PTSDの症状

・トラウマ体験を今体験しているかのようにありありと思い出
たり、感じたりする
侵入
・トラウマ体験に関連した悪夢を見る
実際にまたは危うく死ぬ、重症を負う、性的暴力を受ける出来 (再体験) ・トラウマ体験を思い出したときに、気持ちが動揺する/動悸
がする/汗をかく
事への曝露。
・トラウマ体験に関して、思い出したり、考えたりすることを
心的外傷的出来事の後に始まる、その心的外傷的出来事に関連
避ける
例)思い出したくないので、お酒を飲んで忘れる
回避
した侵入症状の存在。
・トラウマ体験を思い出させるものを避ける
例)過去の体験を思い出させる場所を避けて買い物に行く
心的外傷的出来事に関連する刺激の持続的回避。
・持続的で過剰に否定的な予想
例)二度と誰も信じられない、虐待されたのは私のせいだ
認知と気分 ・関心や興味を持てなくなる
心的外傷的出来事に関連した認知と気分の陰性の変化。
例)前は楽しめたことが楽しめない
の陰性変化 ・他者から孤立している感覚
例)自分と世の中との間に薄い膜があるように感じる
心的外傷的出来事と関連した、覚醒度と反応性の著しい変化。
・幸福感や優しさなどの感情が持てない
・イライラ感
・過剰な警戒心
障害(基準B、C、DおよびE)の持続が1ヵ月以上。
例)現実の危険はないのに過度に警戒する
・不意に襲ってくる刺激に極端に驚く
例)電話が鳴る音に驚き、飛び上がる
その障害は、臨床的に意味のある苦痛、または社会的、職業的、 過覚醒
・睡眠障害
または他の重要な領域における機能の障害を引き起こしている。
・無謀な行動
例)危険運転、アルコールや薬物の過剰使用、自傷や自殺行為
その障害は、物質(例:医薬品またはアルコール)または他の
・集中困難
医学的疾患の生理学的作用によるものではない。
例)長時間の会話についていけない

※成人、青年、6歳を超える子供の場合

A
B
C
D
E
F
G
H

出典:(左)DSM-5 精神疾患の診断・統計マニュアル(日本精神神経学会(日本語版用語監修)、高橋三郎、大野裕(監訳))より保険局医療課で作成
(右)トラウマインフォームドケアをもっと知るために ―TICガイダンス― (令和3年度厚生労働科学研究費補助金(障害者政策総合研究事業)「精神
保険医療福祉施設におけるトラウマ(心的外傷)への対応の実態把握と指針開発のための研究」研究班作成)

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