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資料3 指定難病に係る新規の疾病追加について情報提供のあった疾病(個票)(第55回指定難病検討委員会において検討する疾病) (56 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_37546.html
出典情報 厚生科学審議会 疾病対策部会指定難病検討委員会(第54回 2/6)社会保障審議会 小児慢性特定疾病対策部会小児慢性特定疾病検討委員会(第2回 2/6)(合同開催)《厚生労働省》
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<診断基準>
Definite と Probable を対象とする。
A.症状
1.いったん止血した後に再出血(後出血)する。
2.外傷、手術、抜歯、月経時に大量に出血する。
3.反復性に出血する。
B.検査所見
1.a. 血漿 D ダイマーあるいはフィブリン分解産物(FDP)が施設基準値より高値
もしくは、血漿プラスミン・プラスミンインヒビター複合体(PIC)が基準値より高値である。
b. 血液凝固第 XIII 因子活性は通常時、基準域内である。
2.a. PAI-1 欠損症
・血漿トータル PAI-1(tPA・PAI-1 複合体)が感度未満である。
・血漿ユーグロブリン分画を用いたクロット溶解時間(ECLT)において、Ca2+非添加時の ECLT に
対して、Ca2+添加時の ECLT の差分(変化率)は、-10%以上を示す。
b. α2-PI 欠乏症
・血漿α2-PI 活性(プラスミンインヒビター、アンチプラスミン)が基準値の下限未満である。
c. TM/TAFI 異常症
・血漿もしくは血清トロンボモジュリンが基準値の下限未満である。
・血漿クロット溶解時間において carboxypeptidase inhibitor による短縮効果が消失する。
C.遺伝学的検査
PAI-1 遺伝子(SERPINE1)
、α2-PI 遺伝子(SERPINF2)
、TM 遺伝子(THBD)
、TAFI 遺伝子(CPB2)のいず
れかの遺伝子に病原性変異が同定されること
D.その他
遺伝性を示唆する所見
1.若年性(40 歳以下)発症
2.発端者と同様の症状を示す患者が家系内に 1 名以上存在
E.鑑別診断
1.血小板機能不全による出血*1
2.凝固因子欠乏による出血*2
3.続発性線溶促進[播種性血管内凝固(外傷、悪性腫瘍などによる)
、AL アミロイドーシス、
大動脈瘤、急性前骨髄球性白血病など]
*1

可能な範囲で望ましい評価:出血時間、血小板凝集能検査

*2

可能な範囲で望ましい評価:凝固因子(第 II 因子、第 V 因子、第 VII 因子、第 VIII 因子、第 IX 因

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