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資料3 指定難病に係る新規の疾病追加について情報提供のあった疾病(個票)(第55回指定難病検討委員会において検討する疾病) (84 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_37546.html
出典情報 厚生科学審議会 疾病対策部会指定難病検討委員会(第54回 2/6)社会保障審議会 小児慢性特定疾病対策部会小児慢性特定疾病検討委員会(第2回 2/6)(合同開催)《厚生労働省》
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<診断基準>
Definite と Probable を対象とする。
A.症状・臨床所見
1. 新生児黄疸の遷延、増強
2. 慢性溶血性貧血
3. 無効造血
(注1) 約50%の症例で新生児黄疸が遷延して、しばしば交換輸血を必要とする。
(注2) 全例に慢性溶血性貧血を認める。成人例では脾腫、胆石症を指摘されることが多い。
(注3) 赤血球輸血非依存性ヘモクロマトーシスを発症する例があるため、血清フェリチン濃度のモニタリング
が必要である。
B.検査所見
1.溶血性貧血の診断基準(http://zoketsushogaihan.umin.jp/file/2022/Autoimmune_hemolytic_anemia.pdf)
を満たす。
2. 直接抗グロブリン試験が陰性で、PNH血球を検出しない。
3. 赤血球PK活性(IU/gHb)の施設基準値以下の低下を認める。
C.遺伝学的検査
1.溶血性貧血関連遺伝子検査により、PKLR遺伝子の両アレルに病原性変異を同定する。
D.鑑別診断
赤血球膜異常症、不安定ヘモグロビン症、他の赤血球酵素異常症、先天性赤血球形成異常性貧血(CDA)
<診断のカテゴリー>
Definite1:A の1と2+Bの3項目を満たし、D の鑑別すべき疾患を除外し、Cを満たすもの
Definite2:Aの 2 と3+Bの3項目を満たし、D の鑑別すべき疾患を除外し、Cを満たすもの
Probable1:Aのうち1項目以上+Bの1、2を満たし、Cを満たすもの
Probable2:B のすべてを満たし、D の鑑別すべき疾患を除外したもの
Possible:B の 3 を満たし、E の鑑別すべき疾患を除外したもの
<重症度分類>
以下の条件でいずれかを満たす症例を重症とする。


ヘモグロビン濃度が 8g/dL 未満の慢性溶血により貧血症状が高度の場合



血清フェリチン濃度が 1,000ng/mL 以上で除鉄剤の投与が必要な場合

<対象となる者の割合>
上記<重症度分類>を用いた場合、対象となる患者のおおよその割合(%)は 30%である。

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