【資料1】薬剤耐性ワンヘルス動向調査報告書2022(たたき台) (125 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_29073.html |
出典情報 | 薬剤耐性ワンヘルス動向調査検討会(第10回 11/21)《厚生労働省》 |
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① 概要
2017 年に感染対策地域連携支援システム Regional Infection Control Support System (RICSS)を、地域
に加え国レベルでの感染対策に係るサーベイランスプラットフォームとして AMR 対策に活用していくため
に、AMR 臨床リファレンスセンターに移管し、項目および規約の改定、システム改修を行い、名称を Japan
Surveillance for Infection Prevention and HealthcareEpidemiology:J-SIPHE(感染対策連携共通プラット
フォーム)へ変更した。
地域連携の推進とともに病院での AMR 対策に活用できるシステムとして運用が開始され、多くのデータが
蓄積され利用施設に還元すべく年報を毎年公開している。2021 年の年報の対象施設は 818 施設であった。
自施設の感染症診療状況、感染対策や抗菌薬適正使用への取り組み、医療関連感染の発生状況、主要な細
菌や薬剤耐性菌の発生状況及びそれらによる血流感染の発生状況、抗菌薬の使用状況等に関する情報を集約
し、それらを参加施設が自施設や地域ネットワーク等で活用していくことを目的としている本システムは
AMR 対策に係る指標の構築としての役割も担っている。[太田 1]
② 体制
本システムは、感染防止対策加算の枠組みによる地域連携ネットワークでの参加を基本としている。地域
連携ネットワーク等を活用した AMR 対策に役立てるために、統一された基準でグループ内の情報を共有する
ことができ、JANIS 検査部門還元情報や入院 EF 統合ファイル等、既存の情報を二次利用する事で、参加施設
の負担を減らしながら AMR 対策に必要かつ十分なデータを集計し可視化することができる。[太田 2]
③ 今後の展望
現在、病床規模が比較的大きな「感染防止対策加算 1」の施設が中心であるが、より地域連携に則したシ
ステムに改修し、感染対策への人的リソースが足りない施設が利用しやすく、かつ地域連携カンファレンス
等で活用意義の高いシステム構築を行う必要がある。そして、地域での感染対策のネットワーク構築ならび
に感染対策の意思決定に有効活用されることを目標としている。
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