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【資料1】薬剤耐性ワンヘルス動向調査報告書2022(たたき台) (68 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_29073.html
出典情報 薬剤耐性ワンヘルス動向調査検討会(第10回 11/21)《厚生労働省》
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ⅱ. 病魚(ぶり類)由来類結節症病因菌 Photobacterium damselae subsp.piscicida
2011 年から 2016 年に類結節症に対する水産用医薬品として承認されている 5 薬剤の調査を行っ
た。供試株数が少なく、特に 2015 年は供試菌株が3株であり、2016 年は供試菌株が分離されなかっ
た。2011 年から 2014 年の供試菌株については、ABPC 及びオキソリン酸(OA)では各年度で耐性
率の上下動が認められたものの、ビコザマイシン(BCM)及びホスホマイシン(FOM)に対して
は、いずれも 7.1%以下の耐性率が維持されていた。また、FF に対しては、二峰性の MIC 分布を示さ
ず、耐性率を求めることが出来なかったが、全ての株で低い MIC 値(MIC≦1µg/ml)が認められた
ため、感受性は維持されていると考えられた。2015 年の供試菌株は、いずれの薬剤に対しても低い
MIC 値を示した(表 61)。

Photobacterium damselae subsp. piscicida の耐性率の推移(%)

表 61 類結節症原因菌
BP

2011年

2012年

2013年

2014年

ABPC

薬剤*

2

11.8

17.6

7.1

59.4

FOM

32

0.0

0.0

7.1

0.0

BCM

64

0.0

0.0

0.0

0.0

OA

1

100.0

82.4

92.9

3.1

検査株数(n)

17

17

14

32

BP の単位は µg/ml。 *FF についても調査対象としているが、BP が設定できないため、耐性率は掲載していない。
2015 年の供試菌株は 3 株であったため、表中に示していない。
2016 年は供試菌株が分離されなかった。

ⅲ. ビブリオ病原因菌 Vibrio spp.
2017 年から病魚由来株についてビブリオ病に対する水産用医薬品として承認されている 4 薬剤の
調査を行っている。2020 年は、OTC に対する耐性率は 11.9%だった。FF では、MIC 分布が二峰性
を示さず、全ての菌株で低い MIC 値(≦2µg/ml)であり、OA では、MIC 分布が二峰性を示さず、全
ての菌株で低い MIC 値(≦1µg/ml)を示したことから、感受性が維持されていると考えられた。一
方、スルファモノメトキシン(SMMX)については、MIC 分布において明確な二峰性を示さず、耐性
率を求めることができなかった(表 62)。
表 62 ビブリオ病原因菌 Vibrio spp.の耐性率の推移(%)
薬剤*

BP(~2017)

OTC
検査株数(n)

4

BP(2018~)
8

2017年

2018年

2019年

2020年

12.8

15.7

0.0

11.9

39

51

40

42

BP の単位は µg/ml。 *FF、OA、SMMX についても調査対象としているが、BP が設定できないため、耐性率は掲載していな
い。

iv. 水産養殖環境由来腸炎ビブリオ Vibrio parahaemolyticus
2011 年及び 2012 年の水産養殖環境由来株(それぞれ 53 株及び 50 株)について、水産用医薬品
として承認されている 5 薬剤(EM、LCM、OTC、OA 及び FF)の対象に調査を行った。
全ての薬剤で二峰性の MIC 分布を示さず、耐性率を求めることが出来なかったものの、リンコマ
イシン(LCM:32≦MIC≦256)以外は、全ての株で低い MIC 値が認められたため
(EM:MIC≦2µg/ml、OTC 及び FF:MIC≦1µg/ml、OA:MIC≦0.5µg/ml)これらの薬剤に対しては感受性
と考えられた。

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