【資料1】薬剤耐性ワンヘルス動向調査報告書2022(たたき台) (33 ページ)
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公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_29073.html |
出典情報 | 薬剤耐性ワンヘルス動向調査検討会(第10回 11/21)《厚生労働省》 |
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ⅰ. Campylobacter spp.
データ元:東京都健康安全研究センター
東京都健康安全研究センターでは、カンピロバクター属菌について薬剤耐性率の動向調査を行って
いる。2021 年に東京都内で発生した食中毒 83 事例中 19 事例(22.9%)がカンピロバクター属菌に
よるものであり、2005 年以降、細菌性食中毒原因菌の第1位を占めている 1。対象菌株は、東京都内
で分離された散発下痢症患者由来の Campylobacter jejuni および Campylobacter coli である。2011
年から 2020 年の耐性率を表に示した。Campylobacter jejuni のシプロフロキサシン(CPFX)耐性
率は 31.4%で、2019 年より耐性率は低かった。エリスロマイシン(EM)耐性株は検出されなかっ
た。Campylobacter coli における CPFX 耐性率は 57.1%であり、昨年より耐性率は低かった。いずれ
も年により耐性率の増減はあるものの,ほぼ横ばい傾向で推移している。ただし、Campylobacter
coli では供試菌株数が少ないことも考慮に入れる必要がある。
表 17 散発下痢症由来 Campylobacter jejuni *の耐性率(%)
(供試数)
2011
2012
2013
2014
2015
2016
2017
2018
2019
2020
(108)
(83)
(85)
(125)
(116)
(113)
(115)
(110)
(132)
(86)
EM
3.7
2.4
1.2
0.8
0.9
0.9
1.7
1.8
3.0
0
NA
53.7
62.7
50.6
50.4
37.1
53.1
46.1
51.7
54.5
31.4
CPFX
53.7
62.7
50.6
50.4
37.1
52.2
43.5
51.8
54.5
31.4
2020
*東京都内の散発下痢症患者から分離された株。文献〔5〕から作成、一部変更。
表 18 散発下痢症由来 Campylobacter coli *の耐性率(%)
(供試数)
2011
2012
2013
2014
2015
2016
2017
2018
2019
(8)
(9)
(12)
(7)
(8)
(14)
(8)
(8)
(16)
(7)
EM
12.5
22.2
16.7
28.6
0.0
14.3
25.0
62.5
25.0
28.6
NA
87.5
66.7
75.0
57.1
50.0
50.0
62.5
50
68.8
57.1
CPFX
87.5
66.7
75.0
57.1
50.0
35.7
62.5
37.5
68.8
57.1
*東京都内の散発下痢症患者から分離された株。文献〔5〕から作成、一部変更。
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