【資料1】薬剤耐性ワンヘルス動向調査報告書2022(たたき台) (134 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_29073.html |
出典情報 | 薬剤耐性ワンヘルス動向調査検討会(第10回 11/21)《厚生労働省》 |
ページ画像
プレーンテキスト
資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。
① 概要
ヒト由来カンピロバクター属菌の薬剤耐性菌出現状況については、現在、厚生労働科学研究費補助金によ
る食品の安全確保推進研究事業の中で、東京都健康安全研究センターが研究として調査を行っている 9。
② 調査方法
2020 年に東京都内の病院で下痢症患者糞便から分離された Campylobacter jejuni 86 株及び
Campylobacter coli 7 株を対象に、米国 CLSI 法に準拠してディスク法で薬剤感受性試験を行った。供試薬
剤は ABPC,TC,NA,CPFX,EM の 5 薬剤である。結果の判定は、阻止円径を測定し、プロトコル 9 の感
受性判定表に従って行った。
③ 今後の展望
Campyrobacter jejuni/coli の耐性菌出現状況を広域的に把握するためには、供試薬剤、実施方法、判定基
準等を統一して行う必要がある。実施方法は米国 CLSI 法のディスク法に準拠しているが、判定基準は EM,
CPFX,EM の 3 薬剤しか記載されていないため、その他の薬剤については EUCAST や文献等を参考に厚生
労働科学研究費助成金による食品の安全確保推進事業の中で統一した基準を設定し、それに従って判定した
9
。今後、ヒト由来株のみならず食品由来についても共通の方法を用いて薬剤感受性試験を実施し、耐性菌出
現状況を全国規模で把握している必要がある。
134