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【資料1】薬剤耐性ワンヘルス動向調査報告書2022(たたき台) (129 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_29073.html
出典情報 薬剤耐性ワンヘルス動向調査検討会(第10回 11/21)《厚生労働省》
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図6 健康及び疾病にり患した犬・猫由来の薬剤耐性モニタリング体制

検体からの菌分離はいずれも菌種選択用培地を用いて実施し、1病院あたり 1 菌種 1 株とした。収集した
菌株については検査受託機関において CLSI に準拠した微量液体希釈法により MIC を測定した。調査対象の
抗菌性物質は、家畜の調査で対象としている薬剤に愛玩動物の臨床現場で使用される薬剤を勘案して菌種毎
に選定した。
なお、菌株の分離・同定及び薬剤感受性試験に関しては、動物医薬品検査所で毎年実施している家畜保健
衛生所の職員に対する研修や、受託検査機関に対する精度管理に関する確認等により、標準化を図るととも
に、サンプルの由来、採材日等の調査を併せて実施している。また、JVARM で収集した分離株については動
物医薬品検査所で保存を行うとともに、薬剤耐性株の分子疫学的調査のために、遺伝学的性状の解析、薬剤
耐性機構の解明等を行っている。また、抗菌性飼料添加物については、FAMIC で分析等を実施している。
JVARM で得られた成績は、毎年、動物医薬品検査所のホームページに公表されるとともに、食品安全委員会
におけるリスク評価への活用やリスク管理を講じるための科学的知見として利用されている。
また、2012 年度より、JVARM とヒト医療現場での薬剤耐性菌のモニタリングである JANIS との連携を進
め、JVARM で収集した健康家畜由来大腸菌のデータを JANIS のデータと比較可能な形式に変換し、その結果
をアンチバイオグラムとして動物医薬品検査所のウェブサイトで公表している 5。これにより、ヒトと動物の
薬剤耐性菌の動向を比較することが可能となっている。

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