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【資料1】薬剤耐性ワンヘルス動向調査報告書2022(たたき台) (19 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_29073.html
出典情報 薬剤耐性ワンヘルス動向調査検討会(第10回 11/21)《厚生労働省》
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6. 日本における耐性菌の現状
(1) ヒト
① グラム陰性菌
データ元:JANIS
グラム陰性菌での状況としては、近年、世界各国で大腸菌や肺炎桿菌などの腸内細菌科細菌におけ
るカルバペネム(イミペネム(IPM),メロペネム(MEPM))の耐性率の増加が問題となっている
が、日本では、大腸菌、肺炎桿菌におけるカルバペネム系抗菌薬への耐性率は表1、2に示すように
1%未満と低い水準に留まっている。一方で、大腸菌におけるセフォタキシム(CTX)などの第3世
代セファロスポリン系抗菌薬及びレボフロキサシン(LVFX)などのフルオロキノロン系抗菌薬への
耐性率は引き続き増加傾向にある。第3世代セファロスポリン系抗菌薬に対する耐性率の増加は
ESBL 遺伝子を保有する菌の増加を反映していると考えられる。これらの耐性菌の増加に対して、特
に重点的な対策が必要と考えられる。

Enterobacter cloacae(表 3)及び Klebsiella(Enterobacter)aerogenes(表 4)におけるカルバ
ペネム系抗菌薬への耐性率は1~2%台、緑膿菌(表 5)及びアシネトバクター属菌(表 6)における
各種抗菌薬への耐性率は諸外国と同等以下と低い水準を維持している。特にアシネトバクター属菌の
カルバペネム耐性率については1~3%程度と低い水準にある。

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